2024.06.04

琉球が22−23シーズンCS MVPのダーラムと日本代表センター・渡邉飛勇の退団を発表

琉球から退団が発表されたダーラム(左)と渡邉 [写真]=B.LEAGUE
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 琉球ゴールデンキングスは6月4日、アレン・ダーラム渡邉飛勇との契約が満了になり、退団するを発表。なお、両選手は本日15時に自由交渉選手リストへ公示されることになっている。

 アメリカ出身で現在35歳のダーラムは、198センチ115キロのパワーフォワード。ルーマニアやフランスなどでプレーしたのち、2018年に滋賀レイクスターズ(現レイクス)へ入団。その後フィリピン、韓国を渡り歩き、20年11月に新潟アルビレックスBBへ加入した。2021−22シーズンに沖縄へ移籍すると、昨シーズンにはクラブのリーグ初制覇に貢献。チャンピオンシップMVPを受賞した。

 移籍3季目となる今シーズンは53試合に出場し、1試合平均27分56秒12.1得点6.9リバウンドをマーク。強固なフィジカルを生かしたインサイドプレーを得意とする一方、チームハイの4.1アシストを記録するなど、ビジョンの広さを生かしたパスでチームの攻撃の幅を広げる役割を担った。

 アメリカ出身で現在25歳の渡邉は、207センチ106キロのパワーフォワード。ポートランド大学、カルフォルニア大学デービス校大学院を経て、2021-22シーズンに琉球へ加入した。バスケを本格的に始めたのが高校3年からという渡邉だが、そのポテンシャルの高さを認められBリーグデビュー前から日本代表に選出。しかし、しばしばケガに見舞われて、フルシーズンを戦うことが叶わなかった。

 2023−24シーズンは22試合に出場し、1試合平均4分49秒1.2得点1.1リバウンドを記録。今シーズンのチャンピオンシップには5試合出場し、同4分35秒1.0得点2.2リバウンドのパフォーマンスを見せた。

 今回の発表に際し、両選手とクラブは以下のようにコメントした。

アレン・ダーラム コメント
「このコミュニティと素晴らしい組織の一員でいられたことに心から感謝しています。家族と共にこの経験ができたことを幸せに感じています。選手としてのキャリアが終わりに近づく中、小さなことに感謝し、楽しむことを学びました。バスケットボールにはいつか終わりがくるものですが、キングスでプレーし、この島で生活したことで得たたくさんの良い思い出は決して忘れることはありません。全てを可能にしてくださったキングスとスポンサーの皆さま、一緒に成功を収めてきたコーチ、スタッフ、チームメートの皆に感謝しています。そして何より、私を受け入れてくれたキングスファンの皆さまに感謝したいです。『ゴーゴーキングス』はこの先もずっと私の心で響き渡ることでしょう。

 HULK out 🫰🏾」

琉球ゴールデンキングス コメント
「ダーラム選手の屈強な身体を活かしたインサイドでのフィジカルなプレーと、タフなメンタリティで戦いに挑む姿は、チームメートを鼓舞し、劣勢に立たされた試合で何度もキングスに勝利をもたらしてくれました。ダーラム選手の貢献に感謝すると共に、今後の活躍と幸福を祈念しております」

渡邉飛勇 コメント
「沖縄の皆さま!この球団との旅は終わりを迎えることになりました。幾度の怪我で皆さまに心配をかけてしまったと思いますが、球団や地域の方々から受けた最大のサポートに感謝しています。

 選手、スタッフの皆と過ごした時間は思い出深いものです。本当に感謝しています。共に優勝を掴み取り、3度もファイナルへ進むことができたのは信じられない出来事でした。

 沖縄の皆さま、本当にありがとうございました!」

琉球ゴールデンキングス コメント
「2度の大怪我と長いリハビリを乗り越え、直向きに努力を続けてきた渡邉選手。常に準備を怠らずバスケットボールに真摯に向き合う姿は、チームにポジティブな力を与えてくれました。今後の渡邉選手の成長が日本バスケ界の未来に繋がると確信しています。今後のさらなる活躍を祈念しております」

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