2024.07.17
7月に入り、ロスターを確定させるチームも増えてきているBリーグ。しかし、自由交渉選手リストには未だ実力者が多数名を連ねている。本稿では2024年7月16日時点でBリーグ自由交渉選手リストに公示されている選手の中から、注目の選手6名をピックアップして紹介する。
生年月日:1988年7月9日(36歳)
ポジション:PF/C
身長・体重:198センチ・100キロ
アメリカ出身のダーラムは、ルーマニアやフランスなどでプレーしたのち、2018年に滋賀レイクスターズ(現レイクス)へ入団。その後フィリピン、韓国を渡り歩き、2020年11月に新潟アルビレックスBBへ加入した。その後琉球へ移籍すると、2022-23シーズンにはクラブのリーグ初制覇に貢献し、自身はチャンピオンシップMVPを受賞。昨シーズンも53試合に出場し、1試合平均27分56秒12.1得点6.9リバウンド4.1アシストをマークしている。
屈強なフィジカルを生かしたインサイドでのプレーはもちろん、アシストでも高いスタッツを残すなど万能さが際立つダーラム。日本でのプレー歴も長く、CSMVPの受賞歴が示す通り勝負強さも兼ね備える点も大きな魅力。年齢を重ねているものの、十分以上に主力としての活躍が期待できる選手だろう。
生年月日:1982年8月3日(41歳)
ポジション:SF/PF
身長・体重:193センチ・107キロ
帰化選手で日本代表経験もあるアイラ・ブラウン。今年8月に42歳の誕生日を迎える大ベテランだが、2023-24シーズンはリーグ戦56試合(うち先発41試合)に出場するなど健在ぶりをアピール。1試合平均23分16秒のプレータイムで、7.1得点5.0リバウンド1.3アシスト、3ポイント成功率33.1パーセントをマークし、東アジアスーパーリーグと天皇杯の2冠獲得にも貢献した。
2016年に日本国籍を取得し、5人制に加え3x3日本代表としても東京オリンピックにも出場したブラウン。身体能力は衰え知らずで、昨シーズンも豪快なダンクを何度となく披露した。日本文化を愛し、陽気な性格でファンからも愛されるキャラクターの同選手。まだまだコートで活躍する姿が見たい選手の1人だ。
生年月日:1983年5月26日(41歳)
ポジション:SF/PF
身長・体重:196センチ・90キロ
北海道出身で現在41歳の野口は、2006年に日本体育大学から大塚商会アルファーズ(現越谷アルファーズ)へ入団し、レラカムイ北海道(現レバンガ北海道)やサンロッカーズ渋谷を経て2021年に長崎へ移籍した。昨シーズンは自身として2020-21シーズン以来のB1リーグとなり、11試合に出場した。
ブラウンと同じく日本代表経験のある大ベテラン。2023-24シーズンこそ出場機会は限られていたが、22-23シーズンはB2で57試合に出場し、平均プレータイムも14分以上と長崎のB1昇格に大きく貢献している。プレーはもちろん、その豊富な経験がチームにもたらす影響も大きいだろう。
生年月日:1994年1月25日(30歳)
ポジション:SF
身長・体重:198センチ・100キロ
アメリカ出身のビュフォードは昨シーズン52試合に出場し、1試合平均22.6得点(1位)、9.5リバウンド(5位)、7.4アシスト(2位)、1.3ブロック(2位)、1.8スティール(4位)という驚異的なスタッツを記録。2シーズン連続2度目のB1得点王とレギュラーシーズンベストファイブに輝いた。
今シーズン終了後の6月25日、「プロとして新たな挑戦の機会を模索したい」として島根との契約を解除したビュフォード。各チームの陣容が固まりつつある中、国外移籍の可能性も考えられるが、稀代のオールラウンダーがBリーグで活躍する様をまだまだ見たいというファンも多いだろう。
生年月日:2002年5月4日(22歳)
ポジション:PG
身長・体重:186センチ・88キロ
横浜BCのユースチーム出身で、2017年に史上最年少の15歳5カ月で日本代表候補に選ばれた経歴を持つ田中。2018年に渡米すると、2022年にNAIA(全米大学運動選手協会)のベテル大学へ進学。昨年9月に横浜BCの練習に参加し、特別指定選手として昨シーズンBリーグデビューを果たした。
昨季はB1レギュラーシーズン27試合に出場し、1試合平均5分7秒のプレータイムで1.7得点0.5アシストを記録。華々しいルーキーイヤーとはならなかったが、ポテンシャルの塊である若武者を育てたいと願うクラブも多いと予想されるだけに、その動向に注目が集まる。
生年月日:1987年6月16日(37歳)
ポジション:SF/PF
身長・体重:203センチ・103キロ
アメリカ出身のウッドベリーは、2011年にスウェーデンでキャリアをはじめ、Gリーグや琉球ゴールデンキングス、滋賀レイクスターズ(現:滋賀レイクス)などbjリーグのクラブでもプレーした。今シーズンのリーグ戦では43試合に出場し、1試合平均19.7得点4.0リバウンド、3ポイント成功率44.1パーセントを記録し、チームの得点源として存在感を発揮した。
Bリーグ初年度からB2屈指の点取り屋として活躍してきたウッドベリー。圧倒的なオフェンス能力は未だ健在で、昨季も30得点越えを5試合も記録している。負傷などにより近年はフルシーズン稼働したことがほとんどないというのは懸念点となるも、それを補ってあまりある魅力を持った選手と言えるだろう。
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