2023.08.03
8月3日、Bリーグ・島田慎二チェアマンのポッドキャスト番組『島田のマイク』第144回が配信され、2026年に新リーグをスタートする「将来構想」あらため「B.革新」について説明した。
Bリーグは2026年から「B.LEAGUE PREMIER」、「B.LEAGUE ONE」、「B.LEAGUE NEXT」の3ディビション制となり、現行の昇降格制を廃止。トップリーグの入会審査基準を売上高12億円以上、平均入場者数4000名以上などに設定するほか、サラリーキャップ制やドラフトの導入、外国籍選手登録の拡大など、大改革を試みている。
島田チェアマンは「選手にとって意味があるというのは大前提なんだけど、クラブやリーグ、業界が成熟していくようなことがないといけないだろうと。サステナブルに発展していかなきゃいけない」と、『B.革新』を打ち出した理由をあらためて説明し、「クラブの経営がポジティブになっていくように変えていかなきゃいけないというのが根幹にあった。それを実現するための大きな改革が今回の将来構想」と話した。
また、新B1(Bプレミア)の入会審査基準が高く設定されていることで、各地のファンから懸念の声が上がっていることにも触れ、「新B2(Bワン)に贔屓のクラブが落ち着いたとしても全然ネガティブになる必要はないです」とコメント。「とにかく新B1は、トップオブトップ、世界を目指していく。世界と言うとアジアチャンピオンシップとか国際大会を目指すこともそうなんですけど、どちらかというと日本代表選手の個のスキルを上げていく機能を果たしたい」と、競技面での新B1の立ち位置について語り、「新B3(Bネクスト)もどんどん成長して、最終的には新B2(Bワン)に吸収されて2カテゴリーになるようにしたい」とも話した。
大改革ゆえ一筋縄ではいかないことは島田チェアマンも当然認識しているが、「こんないい加減なこと言ったら怒られるかもしれないけど、大事なことは『やる』と言うこと。普通にやってたらこの6個(サラリーキャップ、登録・ロスター・オンザコート、選手流動性、ドラフト、カーディング、ポストシーズン)なにも決められないですよ」と、大胆に方針を打ち出すことの重要性も語り、「選手契約の問題やアリーナの問題もあるから、『考えてみて上手くいくならやります』というのは無理なんですよ。もう『やる』と決めていかないと。もしかすると厳しいことも起きるかもしれないけど、我々の意志としては理想に向かっていこうということを、全クラブ全会一致で決めている」と話し、リーグ全体で理想へ突き進むことを強調。
ファンへ向けては「あくまで競技としてのレベルアップと、ビジネスとしての成長性を考えた時に、そこを上手くハイブリッドして制度設計していこうということで決めたのが今回発表した内容。まだ粗いので随時報告していきますけど、少なくともファンの皆さまにとってはワクワクする状況を作っていけるんじゃないかなと思っているので、楽しみにしていてほしいと思います」と呼びかけた。
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