2023.09.27

広島ドラゴンフライズの朝山正悟が今季限りで引退「大好きな広島で」プロ20年目の節目に決断

今季限りでの引退を表明した広島・朝山[写真]=B.LEAGUE
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 B1西地区に所属する広島ドラゴンフライズは9月27日、アシスタントコーチ兼任の朝山正悟が2023-24シーズン限りで現役を引退することを発表した。

 神奈川県出身で6月に42歳の誕生日を迎えた朝山は、192センチ88キロのシューティングガード兼スモールフォワード。2004年に早稲田大学から日立サンロッカーズ(現サンロッカーズ渋谷)へ入団すると、オーエスジーフェニックス(現三遠ネオフェニックス)、レラカムイ北海道(現レバンガ北海道)、アイシンシーホース(現シーホース三河)、三菱電機ダイヤモンドドルフィンズ名古屋(現名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)と渡り歩き、2015年から広島へ加入した。

 2016年のBリーグ開幕後は広島の主力選手として活躍し、2020年のB1昇格に貢献。昨シーズンは52試合に途中出場し、1試合平均7分30秒の出場で99得点を記録した。シーズン終了後の5月末には契約継続と同時に2023-24シーズンからアシスタントコーチを兼任すると発表していたが、開幕まで2週間をきったこのタイミングで同シーズンをもって引退することを公表した。

 今回の引退表明に際して、朝山は「いつも温かいご声援を送っていただいた皆さま、支えてくださったスポンサーの皆さまには、心から感謝しかありません。本当に、本当にありがとうございました」とクラブを通じて感謝のコメント。

 また、「20年前、この世界に入ってきた時、まさか自分がここまで長くプレーができるとは思ってもいませんでした」と率直な思いも明かしつつ、このタイミングで発表した経緯について「決断した以上、早いタイミングで応援してくださっている皆様に伝えたかったのが最大の理由です」と説明した。

 現役ラストイヤーとなる2023-24シーズンは、10月7日(土)にファイティングイーグルス名古屋戦で開幕する。朝山は「本当に“広島”が、この“チーム”が大好きです。最後のシーズン、悔いのないように戦い抜き、最高の景色、最高の笑顔で終われるように、自分の役割を全うしていきたいです」と、ラストシーズンも広島のために尽くすことを誓った。

朝山正悟 コメント全文

この度、2023-24シーズンをもちまして、現役を引退させていただくことになりました。これまでの競技人生の中、いつも温かいご声援を送っていただいた皆さま、支えてくださったスポンサーの皆さまには、心から感謝しかありません。本当に、本当にありがとうございました。

20年前、この世界に入ってきた時、まさか自分がここまで長くプレーができるとは思ってもいませんでした。特に突出した能力を持たない自分がここまでプレーできたのは、家族や周りの方々の助けや支えがあったからだと思います。本当に自分は運の良い人間だったと思います。これまでの競技人生の中、6つのチームを渡り歩いてきましたが、その中で、たくさんの人たちと出会い、その思い出や出来事、その一つひとつ全てが自分の財産、宝物です。私がこれまで出会ってきた皆さまとのつながりやその想いが、そのままモチベーションとなり、ここまでプロとして20年間プレーを続けることができたと思っております。

私はバスケットボールに育てられ、そしてバスケットボールが大好きです。その「バスケットボールを愛する」気持ちだけは、誰よりも強く想い続けてきました。そのような中ではありますが、今シーズンをもちましてユニフォームを脱がせていただくことを決断させていただきました。このタイミングでの発表に至った経緯につきましては、決断した以上、早いタイミングで応援してくださっている皆様に伝えたかったのが最大の理由です。

そして、私自身のラストシーズンをこの大好きな広島でユニフォーム脱ぎ、競技人生を終えることに幸せを感じています。スポーツが生活の一部として成り立っている広島で、これだけの熱く心温かい人たちに見守られ、その中でプレーを続けることができたのは、とても感慨深いものがあります。

本当に“広島”が、この“チーム”が大好きです。

最後のシーズン、悔いのないように戦い抜き、最高の景色、最高の笑顔で終われるように、自分の役割を全うしていきたいです。

まもなくシーズンが開幕します!引き続き、今シーズンも熱く、温かいご声援をどうぞよろしくお願いいたします。

朝山正悟

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