2024.06.05
群馬クレインサンダーズを運営する株式会社 群馬プロバスケットボール コミッションでは、ホームタウンを太田市に移転した2021ー22シーズンより『CRANE THUNDERS ONGAESHI(クレインサンダーズ恩返し)』と題した地域貢献活動に取り組んでいます。「地域を元気にするスポーツチーム」を目標として掲げるように、地域に根差した活動で群馬県、そして太田市を盛り上げています。後編は五十嵐圭選手、星野曹樹選手にお話をうかがいました。※本インタビューはB.LEAGUE HOPE(https://www.bleague.jp/b-hope/about/)に掲載された記事を転載したものです。
【インタビュー対象者】
・星野曹樹選手
ーー今シーズンは『クレインサンダーズ恩返し』活動の一環として、学校訪問やクリニックを実施しました。活動に参加しての感想を聞かせてください。
星野)2022年11月に吾妻特別支援学校を訪問しました。最初はバスケットボールに触れ合おうとしない子どもたちが多かったのですが、自分から積極的に声を掛けていくにつれて興味を持ってもらえるようになりました。障がいがあるなかで、彼らが自分自身のことを見せてくれて、本当にうれしかったです。ホーム最終節では五十嵐(圭)選手と一緒にレモネードスタンドプロジェクトの販売活動に参加し、チームとして少しでも社会貢献活動に参加できればと思っていました。
ーー子どもたちと接して感じたことがあれば聞かせてください。
星野)将来的には指導者になりたいので、機会があれば積極的に参加しようと思っています。興味を持つ子は自分からいろいろやってくれるのですが、みんなバラバラな性格で、内気な子もいれば、前向きな子もいます。まずは興味を持って楽しんでもらうことが一番なので、そこを重点的に考えながら教えるようにしています。
ーー今後は自身としてどのようなことに取り組んでいきたいですか?
星野)スリーピース(『スリーピース バスケットボールを通じて、社会貢献を!』)で募金活動を行う辻(直人)選手のように自分から何かを発信したいと思っていますけど、現実として叶っていません。辻選手の活動を見ると、自分としてはまだまだ難しいのかなと。プロ4年目のシーズンが終わり、次は5年目になるんですが、まだ明確な目標が立っていません。いろいろな社会貢献活動に参加し、勉強しながら、何をしたいのかを明確にしていきたいです。
ーーレモネードスタンドプロジェクトではぐんま国際アカデミーの学生と一緒にレモネードを販売しました。プロスポーツ選手と学生が一緒になって活動することについてはどのように感じますか?
星野)プロスポーツ選手としての影響力があるので、僕たちが人前に立つことによって、「この選手がいるんだ」と興味を持ってから、立ち寄って買ってくれる人が多いと思います。バスケットボールの魅力を広げつつ、地域も街も盛り上げていければいいですね。
※レモネードスタンドプロジェクトについてはこちらをご覧ください。https://g-crane-thunders.jp/news/detail/id=15033
ーー星野選手は学生時代、小学生の時は野球をプレーしていて、中学生になってからバスケットボールを始めたようですね。
星野)小学生の時はプロを目指すというか、友達と仲良くという気持ちが強かったです。中高とバスケットボールを続けていくなか、大学生の時にプロバスケットボール選手になりたいと思いました。社会貢献活動に参加する機会はなかったですし、逆にプロの選手と触れ合うようなこともありませんでした。ただ、大学生の頃から自主的に献血をするようにしています。大学に献血バスが来ていて、「お願いします」と声を掛けられたのが始まりです。誰かのために何か少しでも貢献できればと考えています。今ではスーパーにエコバッグを持っていくとか、マイボトルを使うとか。微力ですけど、プラスチックごみを減らせる活動にも取り組んでいます。
ーープロスポーツ選手が持つ影響力について、何かエピソードがあれば聞かせてください。
星野)プロバスケットボール選手という職業で、身長が195センチもあれば目立ちますよね。興味を持ってくれている人はもちろん、バスケットボールを知らない人でも「あの人は何をしているんだろうな」ということから声を掛けていただき、「群馬でバスケットボールをやっているんですよ」と言って、話が盛り上がるとか。興味がない人に対しても、自分という存在がバスケットボールにつながっていると思っています。
ーープロ選手になって一番思い出に残っている社会貢献活動は何ですか?
星野)先ほども話した特別支援学校での活動です。バスケットボールに興味を持ってもらうきっかけになりましたし、子どもたちは「会場に行って応援したい」とも言ってくれました。なかなか実現できなかったのですが、生徒たちのメッセージが書かれたポスターをくれて。自分としては頑張るきっかけになりましたし、行って良かったですね。
ーー指導にあたってはどのようなことを意識しましたか?
星野)バスケットボールの公式試合球は7号なのですが、手に障がいを持つ子に対しては握れるようなハンドボールにしました。あと、高さ305センチのバスケットゴールを下げて、投げられない子には手を置いて一緒にやってあげるとか。ハンデにならないように、「こういうことができるんだよ」とわかってもらえるように意識していました。
ーー群馬クレインサンダーズはコート内外で右肩上がりに成長しているクラブだと思います。太田市をバスケットボールの街にするべく、様々なことに取り組んでいます。
星野)いろいろな方と話すと、バスケットボールを盛り上げると同時に、街も盛り上げることを意識していると感じました。自分がもっと貢献できれば良かったですけど、なかなか実現できず悔しいですね。ただ、バスケットボールが根強いものになっていると感じます。
ーーご自身でコート外で思い描いている活動はありますか?
星野)バスケットボール選手として触れ合えるのはスクールだと思うので、一般の方とも触れ合えるような活動の場を設けられたらいいのかなと思っています。シーズン中はなかなか難しいですけど、オフシーズンに少しでも選手と触れ合える機会を作っていけば、もっと身近な存在になれると思っています。
今後も、ぜひ星野選手の活動にご注目ください
五十嵐選手インタビューはこちら https://www.bleague.jp/b-hope/hope-story/story_detail/id=434313
※CRANE THUNDERS ONGAESHI(クレインサンダーズ恩返し)についてはこちらをご覧ください。https://g-crane-thunders.jp/csr/
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