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12月26日、東京体育館にて『ウインターカップ2017 平成29年度 第70回全国高等学校バスケットボール選手権大会』女子準々決勝がおこなわれ、大阪桐蔭高校(大阪府)は東京成徳大学高校(開催地・東京都)と対戦した。
大阪桐蔭のエースセンターを務める竹原レイラは、本格的にバスケットを始めてまだ2年とキャリアこそ浅いものの、持って生まれた“天賦の才”と、たゆまぬ努力により驚異的な成長を遂げ、昨年、U17世界選手権を経験。今年は高校生ながら、ついに日本代表候補合宿に召集されるなど、その将来を嘱望される選手で、いよいよ日本代表入りも見える位置にまで浮上してきた。
竹原は2回戦精華女子高校(福岡県)との対戦で、21得点11リバウンドを挙げ79-42とチームの勝利に貢献。続く3回戦の県立湯沢翔北(秋田県)でも、32得点18リバウンドと圧巻のプレイを披露。94-60の快勝でチームを準々決勝への舞台へと導いた。
竹原の活躍で順調に勝ちあがった大阪桐蔭だったが、この準々決勝ではチームの大黒柱がファウルトラブルに陥り大苦戦。41-40とシーソーゲームの様相を呈したまま前半を終了する。後半に入ると試合の序盤はピリっとしなかった竹原が本領発揮。素早くインサイドにポジションを取ると、往年のNBAレジェンド、アキーム・オラジュワン(元ヒューストン・ロケッツほか)を彷彿とさせる七色のステップワークで東京成徳大学のインサイドを翻弄。このクォーターで27-10と一気に東京成徳大学を突き放す。結局、大阪桐蔭は92-69でこの試合を制し、明日の準決勝へと駒を進めた。
試合後の取材に応じた竹原は「前半にファウルをしてしまい、思い切ってオフェンスが出来ませんでした。前半は相手にびびってしまって・・・・・・。」と反省しきり。後半の活躍を振り返り「リバウンドを拾ってくれる仲間がいる。そう思って強気に行くことができました」と信頼できるチームメイトのサポートに対し、感謝の言葉を口にした。この試合でも29得点14リバウンドを奪い、ウインターカップ3試合連続のダブルダブルを決めた竹原は、注目選手としてプレッシャーを感じるかとの問いに「プレッシャーはあんまり感じていません。それよりも応援してくれている人がいることを大事にしています」と力強く語った。
大阪桐蔭の森田久鶴コーチは試合を振り返り、「竹原には周りに救ってもらったことを忘れないで欲しい」と苦言を呈しつつ、「彼女は責任感が強いので、むきになってしまうところもあります。それが前半のファウルトラブルにつながりました」と苦笑する。昨年のウインターカップ覇者、桜花学園との対戦について「なんとかチャレンジしたいですね」と述べると「どのくらいできるのか、楽しみにしていますよ」と笑顔で応えた。
文=村上成