2018.07.23

インハイ女子注目選手(4)三浦舞華(精華女子)「『全部決める』と意気込む“男前女子”」

1年生のときから中心選手として活躍する三浦[写真]=青木美帆
大学時代より取材活動を開始し、『中学・高校バスケットボール』編集部を経て独立。メインフィールドである育成世代から国内バスケット全体を見つめる"永遠のバスケ素人"。

8月2日から8月7日にかけて愛知県の一宮市、小牧市、名古屋市で行われる「平成30年度全国高等学校総合体育大会 バスケットボール競技大会(インターハイ)」。『バスケットボールキング』では、今大会の女子注目選手8人をピックアップした。

■女子注目選手(4)三浦舞華(2年/精華女子高校/福岡県)

 精華女子の2年生エース、三浦舞華は純度100パーセントのポジティブさで”女子っぽくない”と紹介したくなる選手だ。

 シュートは小学生の頃からワンハンド。クロスオーバーからの1対1で相手を揺さぶり、ドライブで抜き去る。聞くと、趣味の一つがNBA動画の鑑賞。クロスオーバーはデリック・ローズやアレン・アイバーソン(元フィラデルフィア・セブンティシクサーズ)から、ロールターンはカイリー・アービング(ボストン・セルティックス)からヒントを得て、何度も練習して身に付けたのだという。あこがれのプレーヤーはステフィン・カリー(ゴールデンステート・ウォリアーズ)。チームウェアのナンバー「30」は彼にあやかったのだと、はにかみながら教えてくれた。

 父は日本代表としても活躍した祐司さん。その長い手足は父譲りで、ワンハンドシュートも父の直伝だという。人と同じことをするのが嫌いで、誰より多く練習しないと気が済まないと話し、九州大会決勝では思うようなプレーができず「チームは勝ったけど自分には負けた」と悔し涙。プレーだけでなくマインドも非常に男前だ。

 三浦は現在、U17日本代表として「FIBA 女子U17ワールドカップアジア2018」に参加している。帰国直後に行われるインターハイは過酷な大会になることが予想されるが、「インターハイでは絶対的なエースになって、全部シュートを決める」という力強い宣言が現実のものになるか、注目したい。

文=青木美帆

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