2023.07.26
7月29日、鹿児島県内で「令和元年度全国高等学校総合体育大会バスケットボール競技大会(インターハイ)」が開催。サンアリーナせんだいでは男子2回戦、東海大学付属諏訪高校(長野県)と北陸高校(福井県)が対戦した。
同じ北信越ブロックに所属する両校は、6月に行われた「令和元年度北信越高等学校体育大会バスケットボール競技会」の結果から見ると、東海大諏訪が準優勝、北陸は第3位と、東海大諏訪の方がやや優勢と見られていた。
しかし、この日は第1クォーターで北陸が10点差をつけると、そのままリードをキープ。55-52で迎えた最終クォーターは、試合終盤に髙橋颯太(3年)と米本信也(2年)の連続3ポイントが飛び出し、最終スコア86-71で北陸が東海大諏訪を撃破した。
「控え室で『チャレンジャーの気持ちにならなきゃダメだよ』って言ってたんですけど、結果的に後手に回ってしまった」
そう試合を振り返ったのは、東海大諏訪の入野貴幸コーチ。
試合をとおして、放ったフリースローはわずか2本。その2本のフリースローを放った渡辺大佑(3年)はフリースロー1本の1得点に留まった。「渡辺の3ポイントも入らなくて後手に回っちゃいましたよね。ディフェンスを頑張っても得点に結び付かない。それが苦しかったです。自分たちの得点が苦しい取り方だった。ファールも相手は少なくて、ちゃんとアタックできてなかったし、ゲーム進めていく上でフリースローが少ないっていうのは、苦しいですよね」と入野HCは試合を総括した。
「1試合とおして自分たちのリズムがつかめなかったです。留学生へのアタック、アタックメンタルを持って試合に臨もうと話していたんですけど、どうしても外打ちになってしまった」と主将の黒川虎徹(3年)が悔やんだように、東海大諏訪はこの試合で計45本の3ポイントシュートを試投。しかし、リングを射抜いたのは8本のみだった。
昨年はベスト4の東海大諏訪。今年はそれを上回る可能性を十分に秘めていたが、わずか2試合で大会を去ることとなった。
「新チームになってから粘り強さがないと思っていて、それが試合に出てしまった。それを修正しないと、ウインターカップでも同じようになってしまう」(黒川)
入野コーチも「もう一度、一からやり直しです」と、今後のチーム作りを見据え、鹿児島での夏を終えた。
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