2021.12.11

【ウインターカップ2021注目選手】朝比奈あずさ(桜花学園)「強気プレーで常勝軍団を頂点へと導く頼もしいエース」

高校最後の大会も笑顔で終えたい桜花学園の朝比奈あずさ [写真]=伊藤 大允
中学や高校、大学などの学生バスケットをはじめ、トップリーグや日本代表と様々なカテゴリーをカバー。現場の“熱”を伝えるべく活動中。

「高校最後の大会になるので、自分のできるプレーを全部出し切りたいです」

いよいよ迎えるウインターカップに向けて力強く決意を新たにするのは、桜花学園(愛知県)のセンター朝比奈あずさ(3年)。チームの絶対的エースは、185センチの高さを生かして、リング下を主戦場とする。時に2人のディフェンスが寄ってもシュートをねじ込み、さらにはリバウンドでも強さを見せる。前回大会でもスターターとして出場し、冬の日本一を経験している。

今年は、8月に行われたインターハイを優勝。朝比奈も得点はもとより、跳躍力と190センチを超える高さのある留学生センターを相手に体を張ったディフェンスで奮闘。攻撃だけではなく防御でも大きく日本一に貢献した。

インターハイ以降、朝比奈個人が練習から意識したのは「ポストアップのところで、ディフェンスが何人寄ってきても、どんなディフェンスをされても強く決め切ること」。技術面でいえば、「ターンシュートだけではなく、シュートのバリエーションを増やすためにフックシュートも取り入れました」と言う。加えて、「インサイドのプレーだけでなく、ハイポスト付近でのジャンプシュートやドライブもディフェンスを見ながらできるようになってきたかなと思います」と、冬に向けて確実にパワーアップを図ってきた。

インターハイ優勝にも「受け身になってしまっては絶対にダメ。受け身になることが私たちの弱みになってしまい、相手の勢いにのまれてしまうと思います。私たちはチャレンジャーだという意識を持って、一戦一戦を全力が戦っていきたいです」と桜花学園のキャプテンにおごりはない。

「マッチアップの相手が(高さのある)留学生だったとしても、逃げることなく、どんどんアタックして、強気で攻めていきたいです」と意気込む朝比奈。夏に続いて2冠獲得なるか⁉ 桜花学園のエースが見据える先は頂点のみだ。

文=田島早苗

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