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最終スコア63−66。今夏のインターハイ準決勝で、京都精華学園高校(京都府)は桜花学園高校(愛知県)を最後まで苦しめた。この試合で22得点11リバウンドとダブルダブルの活躍を見せたのが、京都精華学園の八木悠香(1年)だった。
八木はルーキーながらもポイントガードの堀内桜花(1年)とともに先発を担い、すでにチームに不可欠な存在となっている。「手が長いのでリバウンドでチームに貢献できるよう、オフェンスからではなくディフェンスから流れを作ろうと心がけています」と話す177センチのパワーフォワードは、その言葉どおりリーチの長さを生かして周りの選手よりも高い位置でリバウンドを奪ってみせる。オフェンスでは欠かさず速攻に参加する走力、鋭いドライブが武器であり、インサイドでの1on1も積極的に仕掛けて得点を稼ぐ。
自身初となったインターハイでは、あと一歩のところで決勝進出を逃し涙で大会を終えた。「悔しいけど、次、絶対に勝とうと思いました」と、八木は打倒・桜花に燃える。そのために必要な課題としては、個人的には「まだまだ」と口にするジャンプシュートの精度向上とフィジカルだ。特にフィジカル面では「簡単に倒されてしまった」とインターハイを通して痛感。「手に当たられても倒されないようにもっと鍛えていきたい」と一層の意欲を示した。
また、山本綱義コーチからは、インサイドに留まらず、ゆくゆくはアウトサイドでもプレーができるようにアドバイスされているという八木。10月に行われた京都府のウインターカップ予選ではインターハイで1本も打たなかった3ポイントシュートを1本沈めており、夏から進化している様子が伺える。
堀内とセンターのディマロ ジェシカ(1年)とともにインターハイを沸かせたように、ウインターカップでも大物ルーキーとして注目を浴びるだろう。この冬も。京都精華のインサイドを支えるキーマンから目が離せない。
文=小沼克年