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『B MY HERO!』
1年生だった昨年からスターターを担い、2年生となった今年はキャプテンも務める大阪薫英女学院高校(大阪府)の都野七海。今年のインターハイでは強気のプレーで引っ張り、準優勝へと導いた。
ミニバスや中学生の頃から全国大会出場の経験がある都野の強みはなんといってもスピード。「自分では速いと思ったことはないです」と本人は言うものの、一瞬で相手ディフェンスを置き去りにするドライブは必見だ。また、得意とする緩急を付けたドリブルも、都野のスピードをさらに際立たせていると言えるだろう。
もちろん、3ポイントシュートを含めた外角シュートも効果的に沈め、さらにはパスでも味方のシュートを演出。あらゆる面で大阪薫英のオフェンスをけん引している。
また、「高校に入ってからルールや守り方などを教えもらい、段々と良くなっていったのかなと思います」と語るディフェンスでは脚力を生かし、ハードな動きを披露。隙あらば果敢にスティールを狙うなど、アグレッシブ的なディフェンスでチームを盛り立てている。
インターハイでは劣勢に追い込まれた時にこそ、役割をしっかりと果たしてチームを救った都野。試合中は大きく表情を変えることはなく、どちらかいえばポーカーフェイスだが、内に秘める思いは強い。158センチながらチームにとって欠かすことのできないリーダーは、気迫あるプレーでウインターカップのコートでも大きな存在感を放つだろう。
第2シードで迎える今大会は、初戦から険しい戦いが続くことが予想される。だが、インターハイで達成できなかった悲願の全国制覇に向け、攻撃型ポイントガードは、並々ならぬ思いで決戦の地・東京へと乗り込む。
文=田島早苗