2022.12.23

2年生ガードの岡﨑真依、土浦日大のゲームキャプテンとして広島皆実撃破の立役者に

チームトップの22得点を挙げた岡﨑[写真]=兼子愼一郎
フリーライター

 夏の全国ベスト8が初戦で姿を消した。

 破ったのは茨城県代表の土浦日本大学高校県立広島皆実高校(広島県)との「SoftBank ウインターカップ2022 令和4年度 第75回全国高等学校バスケットボール選手権大会」の初戦、土浦日大は前半からリードを広げると、終始危なげない試合運びを見せて78−52で2回戦へ。三次真歩(3年)、大上粋奈(2年)のU16・U17日本代表のメンバー2名を擁する相手を大差で退けた。

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 勝利に大きく貢献したのは、2年生ガードの岡﨑真依。土浦日大は今大会が2年ぶりのウインターカップ出場となるため、岡﨑にとっては初めての冬の全国となった。しかし、「ウインターカップは初めてだったのでちょっと緊張してたんですけど、最初から強気にプレーすることができました」と、岡崎は試合開始から持ち味の緩急をつけたドライブで何度もゴール下へ侵入。相手のファウルを誘って第1クォーターから10得点を稼ぐと、40分間コートに立ち続けてチームトップの22得点をマークした。

 172センチの身長がありながら、切れのあるペイントアタックでディフェンスを切り裂き、ポイントガードとして試合もコントロールする岡﨑。試合を通じて2本沈めた3ポイントシュートは、夏からの成長の証だった。

「インターハイではレベルが高くなるに連れて相手のディフェンスが強くなり、思うようなプレーができなかったです。なので、その反省を生かして強気のプレーやファウルをもらうプレー、あとは自分には3ポイントが足りなかったので3ポイントを練習してきました」

 3年生に混じりスターティングファイブを担う岡﨑だが、ティップオフ直前に審判や相手ベンチへ頭を下げに行く姿が目に留まった。聞けば、今年の春からゲームキャプテンを務めているという。2年生での抜擢に、「やらさせてもらってます(笑)」と本人は恥ずかしそうに話す。けれど、「プレー面でもコート上での声かけでも、リーダーシップを取ろうと意識してます」と語るように、コート上でチームを引っ張る岡﨑はゲームキャプテンに相応しい姿である。

 日々の練習から目標にしているのは、日本が誇るポイントガード・町田瑠唯(富士通レッドウェーブ)だ。憧れの選手からヒントを得たのか、広島皆実戦では相手を欺くノールックパスも決めた。「自分でも点を取って、ディフェンスが寄ってきたらちゃんと仲間を生かせるガードになりたいです」。目標に向かって突き進む2年生ガードの今後が楽しみだ。

文=小沼克年