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「SoftBank ウインターカップ2022 令和4年度 第75回全国高等学校バスケットボール選手権大会」は12月25日、大会3日目を迎え、サブ会場の大田区総合体育館では、男子2回戦8試合が行われた。
第3試合には、U18日清食品トップリーグで4位に入った東海大学付属諏訪高校(長野県)が登場した。夏のインターハイでは3回戦で敗れた東海大諏訪だが、今年から始まった8チームによるリーグ戦に参加。東海大諏訪の上位には福岡第一高校(福岡県)、福岡大学附属大濠高校(福岡県)、中部大学第一高校(愛知県)とこのウインターカップにも出場する強豪校が名前を連ねる。そこで揉まれチームは大きく成長を遂げた。東海大諏訪の入野貴文コーチは「貴重な機会をいただいた」と大会を総括している。
1回戦で別府溝部学園(大分県)を86−78で破り2回戦に臨んだ東海大諏訪は、この日、広島瀬戸内高校(広島県)と対戦。ティップオフ直後から主導権を握るも、途中、広島瀬戸内にリードを縮められた場面もあった。しかし、そのたびに司令塔の髙山鈴琉(3年)がゲームをコントロール。終わってみれば、105−70の快勝で3回戦にコマを進めた。
試合後、メディア対応を行った髙山は、「昨日の初戦で自分たちの入りがすごく良かったので、それを『もう1回、この試合でも続けよう』とみんなで話をして臨みました。今日の試合もそれができたと思います」と試合を振り返った。
髙山は京都精華学園中学時代、和歌山県で開催された全国中学校バスケットボール大会で優勝を果たしている。高校でも全国の頂点を目指してきたが、高校3年の今、残されたのはこのウインターカップのみとなった。
「1、2年生のときとは違う気持ちで大会に入っていますし、やっぱり3年生がどれだけ強い気持ちを持って、下級生たちを引っ張りチーム一丸で戦えるのかだと思います。それがウインターカップでは大切なので、チーム全員でまとまって戦っていきたい」と力を込める。
その言葉どおり、この試合でも3年生が躍動。中川知定真と石口直がともに25点をマーク。中川に至っては19リバウンドとダブルダブルの活躍を見せた。それをリードした髙山は13アシストを記録。さらに13得点9リバウンドをあげており、リバウンドをあと1本取っていれば、トリプルダブルを達成したところだった。
髙山は「毎試合でもトリプルダブルをねらっています」と強い気持ちを披露。初の全国制覇に向けて3年生、そしてチーム全体でさらに加速していく。
取材・文=入江美紀雄