2023.12.21

「堀内&八木コンビの集大成…2年連続の夏冬連覇なるか」京都精華学園/ウインターカップ2023注目校

京都精華学園を支えるジェシカ、八木、堀内の3本柱[写真]=伊藤大允
元バスケットボールキング編集部。主に国内バスケ(Bリーグ、高校・大学バスケ)を中心に取材活動中。バスケでオウンゴールしたことあります。

 京都精華学園高校(京都府)は1年生の時から先発を務めてきた堀内桜花と八木悠香が最上級生となり、この2人にセンターのディマロ ジェシカ(3年)を加えた“3本柱”がけん引する。

 今年のキャプテンに就いた堀内と副キャプテンの八木は、学年を重ねるごとにプレーの幅を拡大。堀内は要所での得点や泥臭いリバウンドでも存在感を示し、八木はエースとしての役目も担うようになった。橋本芽依、桃井優、林咲良も個で打開できるスキルを持つ注目の2年生ガードトリオだ。

 現在の3年生が加入して以降、チームは4度の全国大会決勝の舞台に立つ強豪校として高校バスケ界を引っ張る存在となった。2022年はインターハイで初優勝を飾ると、ウインターカップでも初の栄冠を獲得。今夏のインターハイ決勝では桜花学園高校(愛知県)相手に23点差をつけて連覇を達成した。

2年連続の夏冬連覇を目指す京都精華学園。トップリーグでも栄冠を掴んだ[写真]=伊藤大允


 今年は『U18日清食品トップリーグ2023』でも優勝し、同大会ではベンチメンバーの強化にも着手。石渡セリーナ、坂口美果といった期待の1年生も試合経験を積み、山本綱義コーチは「少しずつ成長しています」と手応えをつかんだ。

 今大会は第1シードから夏冬連覇を目指すが、トップリーグでは大阪薫英女学院高校(大阪府)に敗れ、桜花学園には1点差と肉薄されたことも事実。山本コーチは「フォーメーションやセットプレーをほとんど使わず、個々の力でどれだけ戦えるかを試しました」と前置きしつつ、「今度はそれをどう組み合わせるか」と、チームの連係をいかに深められるかをウインターカップへのポイントに挙げた。

 3年間、チームの顔としても活躍した堀内と八木が高校最後の大会となる京都精華学園は、今回のウインターカップが1つの集大成と言える。“打倒・京都精華”へ目の色を変えてくるライバル校を退け、2年連続となるインターハイとウインターカップの連覇達成なるか。

取材・文=小沼克年

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