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11月18日の『U18日清食品トップリーグ2023』の女子最終戦。京都精華学園高校(京都府)に1点差で敗れた桜花学園高校(愛知県)の選手たちは試合後、人目をはばからず大粒の涙を流した。
「勝つためにみんなでやってきたので悔しいですが、結果的に夏からの成長を見せられたのではなないかと思うので、選手には下を向いてほしくないと思っています」(長門明日香コーチ)
長門コーチが言う『夏』とはインターハイのこと。昨年はインターハイもウインターカップも3回戦負けとなっていた桜花学園にとってリベンジの大会だったのだが、インターハイでは決勝で京都精華学園に敗れて準優勝。それも65-88と23点差での大敗だった。
9月~11月の期間で行われたトップリーグを通じて取り組んできたのはディフェンス。「ディフェンスの見直しをずっとやってきましたが、段々とディフェンスの強度が高まりました。まだ粗削りでファウルが多いところもあるのですが、成果が出たのではないかなと感じています」と、長門コーチはいう。
一方、オフェンスでは合わせのプレーから得点を狙ったが、ここに関しては「シュートにつながらないターンオーバーがありました」と、課題も見えた。「終盤に自分たちのオフェスのミスが続いてしまったことが、まだ足りないところかな思います」と、長門コーチ。ただこの連携ミスによるターンオーバーも「少しの差だと思うので、(選手同士が)コミュニケーションを取りながら、精度を高めていきたいと思っています」とも語った。
それでも、「1点差は僅差に見えて大きいと思っています。もっともっとやるべきことがあると思うのでウインターカップまでに突き詰めていきたいです」と、黒川は気持ちを引き締め直す。
悔し涙すら出なかった夏の敗戦から、秋には1点差での敗戦。ウインターカップでは “1点”の壁を越えて、悔し涙をうれし涙に変えたい。
取材・文=田島早苗