Bリーグ公認応援番組
『B MY HERO!』
「咲かない花はないと思うし、それは努力が足りないだけだと言い聞かせてきました。夏の負けは大きな財産になったし、そのおかげで今回はここまでこれたと思っています」
東海大学付属福岡高校(福岡県)は同校にとって今年度初の全国大会をベスト4で終えた。
12月27日に東京体育館で行われた京都精華学園高校(京都府)との「SoftBank ウインターカップ2023 令和5年度 第76回全国高等学校バスケットボール選手権大会」女子準決勝は、31-33で迎えた第2クォーター残り1分47秒にチャラウ アミが4つ目のファウル。インサイドの大黒柱が不在の状況でも前回女王に食らいついたが、62-85で敗戦を喫した。
チームキャプテンの境さくらが話した「夏の負け」とは、ライバルの精華女子高校を相手に52-57で惜敗したインターハイ福岡県予選決勝のことだ。
「昨年は(ファール)アミナタさんがいたから、高さではどこにも負けていなかったと思います。今年は高さがない分、平面で戦っていくことを掲げていました。夏は高さの部分で精華女子高校に敗れ、悔しい思いをしました」
ウインターカップ県予選では91-76でリベンジ。福岡県1位として冬の大舞台に臨み、シード校の大阪薫英女学院高校(大阪府)を下すなど準決勝まで辿り着いた。銅メダルに終わったものの、境をはじめとした3年生にとって、下馬評を覆した誇らしい結果になっただろう。「『勝てないチーム』と言われてきて、苦しいことも多かったです」と明かしたキャプテンは、「その中で自分に何ができるのかを常に考えながら、チームのために取り組んできました。3年生は4人しかいませんが、4人全員がチームのことを一生懸命考えた結果だと思います」と続け、東海大付属福岡で過ごした3年間を振り返った。
「仲間を思いやる気持ちや、チームのために何をするのか。自分のことだけではなく、チームのこと、周りのこと。常に自分以外のことを考え続けてきました。応援してくださる保護者やコーチの気持ちもです。選手、仲間だけではなく、周りの気持ちもわかるようになったのは一番成長できた部分だと思います」
境は東海大付属福岡で人間としても大きく成長させた。今後も競技を続けていくようで、「チームを勝たせられる選手になりたい。自分の武器は3ポイントなので、しっかりと練習して、誰よりも3ポイントを決められる選手になりたいです」と目標を語った。