2023.12.29

福岡第一・崎濱秀斗が優勝会見で“英語力”披露…指揮官からのアシスト受け即席通訳

福岡第一をウインターカップ優勝へ導いた崎濱秀斗[写真]=伊藤大允
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 12月29日、「SoftBank ウインターカップ2023 令和5年度 第76回全国高等学校バスケットボール選手権大会」男子決勝が東京体育館で行われ、福岡第一高校が63-53で福岡大学附属大濠高校に勝利。“福岡対決”となった頂上決戦を制し、4年ぶり5度目のウインターカップ優勝を果たした。

 優勝後の会見には、井手口孝コーチとスターティングメンバーの山口瑛司、崎濱秀斗、森田空翔、世戸陸翔、サー シェッハの計6名が出席。各選手が優勝の喜びなどを語る中、留学生に関する質問が飛ぶと、サーは「コミュニケーションは日本語がきたらわかる。でも喋るのはちょっと難しい。いつも試合は日本語と英語を喋る」と、言葉を繋げて返答していたものの、ついに「イングリッシュ、オーケー?」と英語にスイッチ。サーがひとしきり話し終えると、壇上中央に座っていた井手口コーチが右隣に座っていた崎濱に視線を送り、「通訳しましょう」とアシストしたのだ。

 不意打ちを受けたキャプテンの崎濱は、指揮官から送られてきたキラーパスに笑みをこぼしていたが、マイクを手にとり、「サーがチームに伝えたいことがあるときは、サーが英語で言ったことを自分(崎濱)が日本語でチームに伝えたり、自分たちがサーにしてほしいことは、自分が英語で通訳してサーに伝えたりしています。先生が言っていることはほとんど理解しているんですけど、その理解が間違ったときは自分に聞いたりしています。と仰っています」と、卒なく“即席通訳”してみせた。

 崎濱は中学時代から英会話の勉強を続けており、現チーム内では留学生のサポート役も担う存在。今年8月には「第17回スラムダンク奨学生」に選出され、来年4月からアメリカ留学することが決定している。

 エースとして臨んだ今大会は全6試合に出場し、118得点(1試合平均19.7得点)、37アシスト(6.2アシスト)、11スティール(1.8スティール)の好成績を残し、大会ベスト5(優秀選手賞)にも選出。大会を締めくくる最後の会見で“英語力”も披露し、高校バスケの集大成を飾った。

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