2024.01.17
12月29日、「SoftBank ウインターカップ2023 令和5年度 第76回全国高等学校バスケットボール選手権大会」の大会アンバサダーを務める横浜ビー・コルセアーズの河村勇輝が、決勝戦直前のメディア取材に応じ、頂上決戦に臨む母校・福岡第一高校と福岡大学附属大濠高校(ともに福岡県)にエールを送った。
河村自身はエースガードとして臨んだ2018年と2019年にウインターカップを連覇。高校最後の冬は、今大会と同じ福岡第一vs福大大濠の決勝カードを制して頂点に立った。いまや日本バスケ界の顔として活躍する河村は、「この1年間、このチームで最後に戦えるのはこの2校だけ。チームメートと一緒に戦える時間を大切にしてほしいと思います。勝負事なのでどちらかが勝って、どちらかが負けて、悔しい思いをするチームも出てくると思いますけど、何よりもこの場に立てたこと、最後まで試合ができたことの誇りは失われないし、いい思い出になると思う。全力で戦ってくれれば一番幸せかなと思います」と、ラストゲームに臨む高校生たちの健闘を祈った。
また、9月に左足を骨折した福岡第一のキャプテン・崎濱秀斗から、大会前に相談を受けていたことについても語り、「怪我をして間に合うかどうかもわからない状況で、気持ち的に簡単に前を向けないのはわかっていた。彼なりに考えて僕に相談してくれたと思います。結果だけではなくて、それに至るまでのプロセスに満足してウインターカップに臨めればいいんじゃないか、とお伝えしていた。この大会へ向けて何が必要なのか準備してきたと思うし、準備していたことがウインターカップで出ているということ。プロセスの大切さを、色々な人、子どもたちに行動で示していければと思っている」と、思いを語った。
助言した内容は、リハビリ以外の食生活、睡眠などの時間の使い方の重要性。自身も今年9月に行われたワールドカップ直前に怪我をして、思い悩んだ経験があったからこそできたアドバイスでもある。「簡単に大会では変われない。どれだけ自分を律して、準備して臨めるか。僕の言葉よりも、彼の強い心が彼を変えたと思います」。
試練を乗り越え、また一回り大きくなったキャプテンが率いる福岡第一が臨む決勝戦は29日13時ティップオフ予定。部員115人をけん引してきた福岡第一のキャプテンへ向けて、河村は「仲間の思いを背負ってエースとしてのプレーを見せてくれるんじゃないか」と、期待を寄せた。
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