【B1第13節見どころ】好調同士の東地区対決…3連勝かかる横浜BCはSF陣に注目

バイウィーク明け好調な秋田。上位浮上のためにも重要な同地区対決に臨む［写真］＝B.LEAGUE

小沼克年

フリーライター

　今節の注目カードは、CNAアリーナ☆あきたで開催される秋田ノーザンハピネッツvs群馬クレインサンダーズ。現在9勝12敗で東地区6位の秋田が、1勝差で同4位の群馬に勝敗で並べるか。

　バイウィーク中に決行した外国籍選手の入れ替えの成果もあり、秋田は第9節から一気に白星を伸ばした。アウェーに乗り込んだ前節の大阪エヴェッサとのGAME2で連勝が「6」で止まったものの、初戦は65−78で勝利。この一戦ではリバウンドで12本の差をつけたほか、赤穂雷太が16得点の活躍を見せて1勝を持ち帰った。

　対する群馬も5試合負けなしと好調で、前節は敵地で茨城ロボッツを連破。2試合ともに後半からギアを上げて主導権を握り、第2戦では21点差の快勝を収めた。

　昨シーズンの対戦成績は2勝2敗。ホームの秋田は12月から加わったタナー・ライスナーとハビエル・カーターが即戦力として存在感を示しており、ライスナーが1試合平均14.3得点、カーターが同11.1得点を記録する。

　群馬としては両選手に仕事をさせないことが勝利への近道となる。平均リバウンドの数に関しても秋田と5本以上の差があるため、ケーレブ・ターズースキーとベン・ベンティルの働きが鍵を握ることになりそうだ。

　秋田も黒星を喫した大阪戦からリバウンド、さらにはターンオーバーの修正が必要。群馬には八村阿蓮や古巣に凱旋する野本建吾といった長身の日本人選手もいるため、いかにチーム全体で体を張れるかがポイントになるだろう。

17日の名古屋D戦で自己最多26得点を挙げた横浜BCの杉浦［写真］＝B.LEAGUE

　前節の横浜ビー・コルセアーズは、開幕節以来の連勝をマーク。今節のファイティングイーグルス名古屋戦に勝利すれば、今シーズン初の3連勝となる。キーマンとなり得るのは、杉浦佑成と西野曜の両スモールフォワードだ。相手の同ポジションにはチームをけん引するジェレミー・ジョーンズとアーロン・ヘンリー、さらには佐土原遼が並ぶ。今季から横浜BCに加入した2人が、FE名古屋の起点をどこまで封じることができるか。

　10連敗と苦しむ信州ブレイブウォリアーズは、ホームのホワイトリングにサンロッカーズ渋谷を迎え、待望の白星を狙う。第12節では島根スサノオマジックと対戦し、2試合で計192失点を喫した。信条とするハードな守備を取り戻し、ロースコアゲームをものにしたい。4試合連続スタメンに抜擢されている三ツ井利也には、守備のけん引役としての期待がかかる。昨シーズンまで信州でプレーしたジョシュ・ホーキンソンがコートに立つかどうかも注目だ。

　広島サンプラザホールでは、10勝11敗同士の広島ドラゴンフライズと大阪エヴェッサが激突する。5試合ぶりの勝利がかかる広島は、先発シューティングガードの山崎稜が負傷により戦線離脱。同選手を欠いた前節は3ポイントシュート成功率が振るわなかったため、勝利には外角からの得点が1つのポイントになるだろう。高確率の3ポイントを期待されて加入した武内理貴がB1デビューを果たし、いきなり救世主となる可能性もあるかもしれない。