Bリーグ公認応援番組
『B MY HERO!』
1月6日、『京王 Jr.ウインターカップ2023-24 2023年度 第4回全国U15バスケットボール選手権大会』男子3回戦が行われ、倉敷市立南中学校(岡山県)は42-43でGYMRATS(静岡県)に敗戦。昨夏の全中で準優勝を果たしていた強豪が、ベスト16で大会を去った。
前半は倉敷南のペースだった。「今大会はシュートが当たっていなかったので、ディフェンスを頑張ろうと話していた。前半は本当によく頑張ってくれた」と坪井晶ヘッドコーチが振り返った通り、ロースコアな立ち上がりに主導権を握り、14点リードの33-19で折り返した。しかし、ハーフタイム明けの第3クォーターにことごとくシュートを落とし、この8分まさかの0-14。最終第4クォーターに再逆転したものの、勢いに乗ったGYMRATSに押し切られた。
坪井HCは試合後、「ちょっと点差が開きすぎちゃって、私も子どもたちも“勝ち”が見えたことがよくなかった。それで第3クォーターから守りというか、受けに入っちゃった。それはこっちのミスかな。もっとアグレッシブにやらせてあげればよかった」と、最大20点差をひっくり返された逆転負けを悔しそうに振り返った。
8月に全中の決勝で敗れてからは、新チームの育成に移行すると同時に、今大会へ向けて3ポイントシュートの強化に着手。一定の手応えを得て今大会に挑んだが、3ポイント成功率は8.2パーセント(3試合/73本中6本の成功)と不発だった。それでも最後までチームの土台であるディフェンスではブレずに奮闘。指揮官は「今回はシュートが入らない中よく頑張ったんじゃないかな」と、コート脇で涙を浮かべる選手たちを労った。
188センチの身長を生かしたプレーでチームを支えてきた廣田翼(3年)は、「チームの皆がいてこその僕のプレー。本当にチームの皆に感謝してもしきれない1年だった」と、溢れる涙を拭いながら仲間への感謝を口にした。今大会は全3試合に出場し、1試合平均14.0得点14.0リバウンドと持ち味を発揮。得意なポストプレーのみならず、外からのドライブにも挑戦した。
次のステージで目指す選手像は「東山高校の佐藤友選手」。高校3年間で「レイアップの強さ、外からのシュートもまだ足りない。僕は完璧なオールラウンダーになりたいので、そういうところを伸ばしていきたい」と、高みを見据える。いずれは「プロで輝ける選手、エースと呼ばれるような圧倒的な選手になりたい」とも語った廣田。U15ナショナル育成センターのキャンプメンバーにも選出されていた有望株の成長期は、まだまだ続く。