2024.05.28

「やることをやらないとA代表にはなれない」…Bリーグも経験した渡邉伶音は飛躍を望む

福大大濠をけん引する主力ビッグマンの渡邉[写真]=バスケットボールキング
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 5月20日から30日にかけ、今後の継続的かつ将来的な男子日本代表チームの強化を目的に開催されている第1次強化合宿(ディベロップメントキャンプ)。Bリーグで活躍中の若手選手のほか、NCAAに挑戦している大学生や国内の有望高校生が名を連ねている。

 年明けにはライジングゼファー福岡に特別指定選手として加入し、約5カ月間にわたってBリーグの活動を経験した渡邉伶音も本合宿に参加。福岡大学附属大濠高校をけん引する主力ビッグマンは、メディア対応で「外のプレーをすごい重要視していると思うので、そこをいっぱい吸収できたらと思っています」と、合宿での目標について語った。

 普段は5番(センター)のポジションを任されている渡邉だが、将来も見据えて合宿中は4番(パワーフォワード)に挑戦中。「スクリーン、ポップアウトからの3ポイントシュートをもっと打ってほしい」とコーチ陣からも求められており、加えて攻防両面での走力など、渡邉は今後の課題を複数ピックアップした。

 全国屈指の強豪校として知られる福大大濠だが、直近の2年間はインターハイ出場を逃していたため、渡邉にとって夏の大会は初めての経験。九州開催ということもあり、「福岡県は応援してくださる方々が多いので、元気を与えらえれるようなバスケをしたいと思います」と意気込んでいる。

 Bリーグでの経験については「大勢の人の前で演出もあって、その中でプレーできるというのは感謝しながら。あとは楽しむことを一番に考えてやっていました」と、活動を振り返った渡邉。「スキルやフィジカルではすごい差を感じました」とプロとの違いを痛感しつつも、実りのある期間を過ごせたようだ。

 渡邉は中学のころから日本代表を目標に掲げ、昨年の「FIBA U19ワールドカップ2023」では最年少メンバーの1人としてチーム入り。「もっとやることをやらないと、A代表にはなれない」、「大濠の先輩である井上宗一郎越谷アルファーズ)さんのような選手にならなきゃいけない」と、自身のマインドに影響を与えるイベントとなったという。

 A代表を率いるトム・ホーバスヘッドコーチからも熱い指導を受け、メキメキと実力を伸ばしている渡邉。自身が語る理想像に一歩ずつ近づき、夏のインターハイでは強化合宿での成果を存分に披露してもらいたい。

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