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10月7日、日立市池の川さくらアリーナで「第74回国民体育大会 バスケットボール競技」の成年男子の部決勝戦が行われ、秋田県が茨城県と対戦した。
勝てば大会3連覇となる秋田は、試合開始から8点を先行すると、鈴木隆史のフリースローや山﨑渉真の活躍で順調に得点を重ねる。守っては相手を9得点に抑え、最初の10分間で14点リードを得た。続く第2クォーターも、立ちあがりからオフェンスが好調。対する茨城は宇佐美勝也の得点で食い下がるも、秋田は山﨑を中心に高確率でシュートを沈めて49-30でハーフタイムへ。
第3クォーター序盤は茨城に連続得点を許した。それでも、大矢孝太朗、森知史らの得点で応戦し、2ケタリードを保ったまま最終クォーターへ。最後の10分間は、第1クォーターと同じように攻守で相手を圧倒して優勝を確実なものに。最後は大矢のダンクも飛びだし、最終スコア89-61でタイムアップ。開催地・茨城への大声援を跳ね返した秋田が3連覇を達成した。
決勝戦は快勝したが、6日の準決勝では鹿児島県に2点差で競り勝つなど決して簡単な道のりではなかった今大会。「初戦から苦しい展開が続きました。それでも決勝までこれたのは、地味なことを一生懸命やり続けたからこそだと思います」と秋田の黒政成広監督は胸を張った。
「決勝に関しては『今まで以上にハードなディフェンスと走ることを徹底しよう、やり直そう』と。そういう意味では、選手たちがゲームプランどおり一生懸命やってくれたおかげです」
優勝後、そう選手たちを称えた黒政監督は「会社のバックアップもありましたし、秋田県の方々も応援してくれるので何としてでも3連覇したいという思いがありました」と明かした。チームを優勝へ導いた指揮官は記念撮影後、3連覇にちなんで、3回宙に舞った。
■試合結果
秋田 89-61 茨城(@池の川さくらアリーナ)
秋田|23|26|17|23|=89
茨城|9|21|22|9|=61
取材・文=小沼克年