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4月9日、武蔵野の森総合スポーツプラザ(東京都)で第24回Wリーグプレーオフのセミファイナルが開催され、ENEOSサンフラワーズ(4位)がデンソーアイリス(1位)との第2戦に臨んだ。
第1戦に71-67で勝利したENEOSは、第2戦でも61-59で逃げ切り、2年ぶりのファイナル進出を果たす。第2戦で11得点4アシストを挙げ、宮崎早織とともに先発ガードを務めた星杏璃は「ガード陣がもっと点を取りに行くことを意識して、試合に入れたかなと思います」と、試合後の会見でデンソーとの激闘を振り返った。
またチームで唯一のフル出場を記録し、12得点21リバウンドでENEOSをけん引した渡嘉敷来夢は「我慢の時間が40分、むしろそれ以上あったんじゃないかな」とコメント。ギリギリの戦いのなか、「勝てたということが一番の財産だと自分は思っています」と、次につながる勝利をつかんだことに喜びを見せている。
接戦を勝ち切れた要因の1つとして、ベンチメンバーの活躍を挙げた渡嘉敷。特に、ともにインサイドを支える中田珠未の活躍は“期待どおり”だったと賞賛の言葉を贈った。「いつも自分と練習しているので、自信を持てとは常に言っていて。ポテンシャルはとても高いですし、練習でも切磋琢磨しながらやっているので、ファイナルの舞台でもこれ以上の力を発揮してくれると思います」。
シーズン序盤から変化した点について、渡嘉敷と星はそろって「コミュニケーションが増えた」と分析。ファイナルに向けて完成度は高まってきているようで、渡嘉敷は「チームにはすごく自信があって、負ける気がしないんですよね、どんな状況でも。自分が余裕を持っていれば下の子たちもついてきてくれると思うので、そこが変わったところかな」、とも話した。
「やっとスタートラインに立てたかな」と、来るファイナルに向け期待をつのらせている渡嘉敷。一昨季は決勝で敗れ、昨季はファイナルの出場権も逃したENEOSにとって、是が非でも今回のチャンスをものにしたいところ。注目の第1戦は、4月15日の15時ティップオフ予定だ。