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4月14日、武蔵野の森総合スポーツプラザで「京王 presents Wリーグプレーオフ 2023-2024」のファイナル第2戦が行われ、デンソーアイリス(レギュラーシーズン2位)が富士通レッドウェーブ(同1位)に73-62で勝利した。
第1戦に57-64で敗れたものの、会心の勝利で第3戦に望みをつないだデンソーのヴラディミール・ヴクサノヴィッチヘッドコーチは、「富士通さんの選手たちはファイナルの経験があるということもあり、こういう試合でどういうことをしなきゃいけないのかを非常に分かっている試合の出だしだった」と試合後の会見で語った。
第1クォーター終了時点では14-24と富士通に突き放されていたが、続く第2クォーターで点差を詰めると、第3クォーターで逆転に成功し、デンソーは試合終了のブザーまでリードを守り抜いた。
「少しずつ落ち着きを取り戻して、やるべきことをやって、最終的に幸運をつかんだというところかなと。ゲーム終盤でもしっかり我慢して、ターンオーバーをせずにチャンスをつかめたかなと思います」と指揮官が語ると、キャプテンの赤穂ひまわりは、「出だしはあまり良くなかったんですけど、しっかり立て直して後半の入りからアグレッシブにディフェンスができたので良かった」と試合を振り返った。
この試合で12得点11リバウンド2ブロックと躍動した赤穂は、「オフェンスリバウンドは『もうちょっと入れたよね』という話をチームでもしていたので、今日はしっかりみんなでリバウンドに入れたところが良かったかなと。それがセカンドチャンスにつなげられて、いい流れができたので明日も続けたいと思います」とコメント。オフェンスリバウンドはゲームハイの5本を奪い、ダブルダブルをマークした。
その一方で、フリースローは9本中5本の成功にとどまった。第2戦では5本連続で成功させていたが、第3クォーター終盤の富士通を突き放したい場面で、4本連続で外してしまったことについて赤穂は、「みんなが『大丈夫だよ』って言ってくれたんですけど、勝ったからこそ良かったなで終われているんで、明日は決めたいなと思っています」と心境を語った。
試合終了後にはチームメートが見守るなか、フリースローの練習をさせられた赤穂。同じく会見に出席した髙田真希は、「ひまわりには全部バスカンで決めたら大丈夫だって伝えてあるので、明日も気合で闘ってくれるかなと思います」と髙田節の激励の言葉を送った。
「ただ首の皮一枚つながっただけ」と気を引き締めるヴクサノヴィッチHCは、「今日勝ったからといって喜ぶわけじゃなく、また明日に向けてしっかり準備できければなと思います」と勝利へ向けて意気込んだ。
富士通の16年ぶり優勝か、デンソーの初優勝か。注目のファイナル第3戦は15日19時ティップオフ予定で、試合の模様はNHKBSサブチャンネル(102ch)で生中継、バスケットLIVEでライブ配信される。