2021.04.30
2019年10月に中国で開催された「FIBA 3×3 U23 WORLD CUP 2019」。その大会で3x3女子日本代表は優勝。男女全カテゴリー(5人制/3人制を問わず)の中で、日本史上初の世界大会優勝という偉業を達成した。
加えて、同大会でMVPに選出されたのがトヨタ自動車アンテロープスの山本麻衣だ。もちろん、東京オリンピック予選に向けて行われている今回の第2次強化合宿にも日本代表候補選手の一人として参加している。
「私の武器は2ポイントと“ディープツー”も打てることなので、どんどん打つようにしてアピールしています」という21歳は、自らのアピールポイントにシュートを挙げ、またアウトサイドシュートに関しては「今回の合宿からすごく良い手ごたえを感じています」とも語った。
今回は、期間中に東京から秋田へ移動するという工程の中合宿が行われており、「今までと違う環境でやる、そこで自分のコンディションを整えることは3x3では大事になってくるので、そういった意味でもいい合宿になっています」と山本は言う。
その主旨はこうだ。2019年6月に参加した「FIBA 3×3 U23ネーションズリーグ2019」(モンゴル大会)では、屋外で大会を行う中、雨により違う会場に2時間かけて移動。移動後すぐに試合を行った経験があったという。だからこそ、「3x3の大会では、そういったことが普通に起こるので、その中でも自分のいいコンディションを作るために、常に準備しています」と山本は強調する。
「U23のワールドカップでは金メダルを取ることができ、世界で戦えることを証明できたと思います。日本は小さいですが、2ポイントと機動力を武器にしっかり戦いたいと思います」と約1か月後に控える予選に向けて抱負を語る山本。
「今回のように合宿を多くすることで、(オリンピック予選への)意識はどんどん高まってきていますし、チームの雰囲気もすごくいい。みんなで、チーム一丸となって向かっているところです。細かい部分も修正できているので、大会を迎えるのが楽しみです」
勝負強いシュートが持ち味で、世界一も経験したガードは、東京オリンピック出場を懸けた大一番を心待ちにしている。
取材・文=田島早苗
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