2021.07.19
オリンピック前の腕試し。
「三井不動産カップ2021 バスケットボール女子日本代表国際強化試合」は6月にポルトガル代表と3試合を行い、一昨日(7月15日)の埼玉大会初戦ではベルギー代表と対戦。ここまで4試合を全勝とし、いよいよ本日(17日)、最終戦となるプエルトリコ代表との一戦を迎える。
そのプエルトリコ戦で注目となるのがポイントガードの町田瑠唯(富士通レッドウェーブ)だ。
84-76と勝利したベルギー戦ではスターターのポイントガードとしてチームのオフェンスを組み立ててると、味方の得点を演習。自身も隙あらば果敢にリングに向かい、終わってみれば10得点10アシスト4スティールをマークした。
「出だしは悪くないスタートだったのですが、途中でシューターにポンポンとシュートを打たれてしまいました。でも、後半にアジャストして、インサイドも全員で守り、リバウンドからブレイクという自分たちのペースに持っていけたのが一つの勝因だと思います」(町田)
安定したゲームメイクはもちろん、自身も2ケタ得点を挙げた町田。もともとトム・ホーバスヘッドコーチは攻撃型ガード、ガード自身にも得点を求めているため、町田にとってはそれが課題となっていた。それだけに10得点したこの試合に、メディアからも「意識的に点を取ったのか?」という質問が上がった。
しかし、リモート会見に参加した町田は「今日のゲームですごく得点を意識したというよりはペイントアタックをすることは私の仕事。そこから崩すことが求められているので、それを意識したときにコースが空いたり、私のドライブに対して(ディフェンス)が甘くなっていたりしていました。(得点を)意識してプレーしていたというのはないです」とキッパリ。チームの中で自らの役割に徹したことを強調した。
元来、アシストを得意とする町田は、日本代表においては得点力の高い選手たちの特長を最大限に生かしたプレーでチームに貢献している。あくまでも、その中で自身に巡ってきたシュートチャンスを逃さなかったのだ。
試合の局面において、いくつかある選択肢の中で最善を選ぶクレバーな司令塔は、プエルトリコ戦でもそのスタイルは変わらないだろう。
「オフェンスの面でもディフェンスの面でも(最終メンバーの)12名に絞られてから細かいところを修正し、練習してきました。それを(ベルギーとの)試合で試せたのかなと思います」と試合の感想を語った町田。
残る1試合に向けて「世界ランクが上のチームと戦って勝てたのは、今のチームには自信になります。プエルトリコ戦でも相手というよりは、自分たちのバスケットを40分間していけたらいいなと思います」と意気込んだ。
写真=伊藤 大允
文=田島早苗
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