2021.07.19
「第1クォーターから日本のバスケットで、久しぶりにいいバスケットができたと思います。個人としても速いペースにもっていくためのディフェンスはできました」
「三井不動産カップ2021 バスケットボール女子日本代表国際強化試合(埼玉大会)」の初戦、84-76と女子ベルギー代表に競り勝った女子日本代表の赤穂ひまわり(デンソーアイリス)は、リモート会見でこのように試合を振り返った。
トム・ホーバスヘッドコーチが指揮を執るチームにおいて、着実に力を付け、不動のスターターとして君臨する赤穂。ベルギー戦では8得点5リバウンド3アシスト3スティールという数字を残したが、それだけでなく自身も語っていたように数字には表れないディフェンスでの貢献が大きかった。
22歳とチームの中でも2番目に若いが、好不調の波が小さく、安定したプレーを見せるのが特長で、そのマルチな活躍からベルギー戦での出場時間はチーム最長の29分25秒。オリンピック本番でも長時間の出場が見込まれるが、そのことについて本人は「(30分近くの出場となると)途中でへばってしまうときがあるので、最後まで100%の力でできるように試合をしながらペースを考えてやらないといけないと思っています」と言う。
加えて、日本代表について「前よりも自分のプレーを出せるようになってきました。自分の役割を見付けられたからだと思います」とも語った。
現在は渡嘉敷来夢(ENEOSサンフラワーズ)のケガによる離脱も影響して3番ポジションがメインとなっているが、日本代表では2番ポジションも担っており、185センチで2番ポジションは世界レベルでみても他国と引けを取らないサイズ。その高さと脚力で相手のポイントゲッターを抑えるディフェンスは日本にとって強みとなっている。
「ディフェンス面で、私は誰についてもミスマッチにならないという点で評価されていると思います。まずは誰についてもディフェンスができるようにすること。それとリバウンドに毎回しっかり絡むこと。日本の弱かった部分を補うのが役割だと思っています」(赤穂)
一方でベルギー戦では「オフェンスで決め切りたいシュートを落としたので、決め切れるようにしていきたいです」という課題も。ここぞの場面でシュートを決め切ることができるか⁉ 類まれな身体能力とホーバスヘッドコーチが太鼓判を押す高いバスケットIQを持つだけに、この課題を克服したとき、オリンピックという願ってもいない舞台で大きな向日葵が咲くに違いない。
取材・文=田島早苗
2021.07.19
2021.07.17
2021.07.17
2021.07.15
2021.07.12
2021.07.08