笑顔で東京五輪を終えた三好南穂「いつでも出られる準備はしていました」

ベンチからの出場が多かったものの、3ポイントを武器にチームに貢献した三好（中央）[写真]＝Getty Images

バスケットボールキング編集部

バスケ情報専門サイト

　8月8日、東京オリンピックの5人制バスケットボール女子決勝戦が行われ、すでにメダル獲得が確定している日本代表がアメリカ代表と対戦した。

　ついに目標だった金メダルをかけた戦いに挑んだ日本代表。しかし、日本への対策が十分に練られていた女王・アメリカの壁は厚く、残念ながら75−90で敗退となった。三好南穂（トヨタ自動車アンテロープス）は、準々決勝のベルギー戦以外の5試合に出場。ほかのシューター陣が好調を維持したこともあり、今大会はベンチで声援を送る時間も長かった。それでもプレータイムを得ると、自身の武器である3ポイントシュートをきっちりと沈め、銀メダル獲得に貢献した。

　その三好の試合後のコメントを日本バスケットボール協会（JBA）が掲載している。

「開幕戦のフランス戦に勝ったことが、自分たちの自信につながりました」と大会を振り返った三好は「個人個人の役割がはっきり分かって、それぞれが徹底してできたことが大きかったです。ガード陣はドライブからアシストであったり、林（咲希）選手や宮澤（夕貴）選手は3ポイントシュート、ディフェンスで身体を張る役割の人など、自分の仕事を徹底したことが、どんどん強さにつながっていったと思います」とコメント。

　そして、三好も「自分としては、ベンチにいる時間が長かったですが、みんなに声をかけてエナジーを渡せるようにし、いつでも出られる準備はしていました」と話し、自身の役割を全うした。

「後半の方の試合は、出た瞬間にインパクトを残すという自分の仕事は出せたのかなと思っています。そこは成長できた点です」というコメントの通り、準決勝や決勝でも、短いプレータイムの中で長距離砲を沈めてみせた。

「自分はオリンピックに出たいという気持ちが強かったです。最終的には5人制を選んで、挑戦してきましたが、もちろん3x3のメンバーともずっと一緒に合宿してきたので、オリンピックでも全力で応援していました。一緒にメダルを取れれば一番良かったですが、自分が選んだ道を悔いなく戦い切ることができ、最後に銀メダルを取れたことは本当にうれしいです」

　オリンピックへ向けて強い思いを持って臨んだ三好が、強気に3ポイントを決めきる姿は、日本のファンに刻まれているだろう。