2021.08.11
8月8日、東京オリンピックの5人制バスケットボール女子決勝戦が行われ、すでにメダル獲得が確定している日本代表がアメリカ代表と対戦した。
ついに目標だった金メダルをかけた戦いに挑んだ日本代表。しかし、日本への対策が十分に練られていた女王・アメリカの壁は厚く、残念ながら75−90で敗退となった。全6試合でプレータイムを得た宮澤夕貴(富士通レッドウェーブ)は予選ラウンドの最終戦、ナイジェリア相手に5本の3ポイントシュートを決め、19得点をマーク。その後の決勝トーナメントからはスタメンで出場すると、準々決勝のベルギー戦では7本の3ポイントを沈め、21得点と躍動した。
その宮澤の試合後のコメントを日本バスケットボール協会(JBA)が掲載している。
決勝戦を振り返り「アメリカは強かったですね。でも、やり切りました。もっとできたかな、と思うところもありますがやり切った結果ですし、悔いもないです。本当は金メダルを取りたかったですが、銀メダルも本当にすごいことです」と正直な気持ちを吐露した。
また「私と林(咲希)選手のところを打たせないようにしてきた徹底具合は、他のチームとは比べものにならないほどいいディフェンスでした」と全力で日本の強みを消しにきた女王・アメリカの厳しいマークについても語った。
さらに「アメリカのトランジションの戻りがすごく速かったです。ビッグマンの切り替えも速く、自分たちのオフェンスができなかったです。ゴール下を決められても、これまではすぐにオフェンスに切り替えていました。でも今日は、そのオフェンスで足が止まったり、自分たちの得意なディフェンスから走る流れを作ることができず、日本のバスケを出せなかったです」と敗因についても言及。
日本バスケットボール史上初となるメダル獲得については「今まで実感はなかったですが、表彰台に立ってメダルをかけたらすごく重かったです。そこで銀メダルを取ったんだ、という実感がすごく湧いてきました。そして、その瞬間に涙が出てきました。それくらいうれしかったです。もちろん隣を見れば金メダルをかけていたので、そっちの方が良かったですが、銀メダリストもすごいことなので、うれしかったです」とメダリストならではの心境を語ってくれた。
宮澤は今大会で計19本もの長距離砲を決め、個人としても大きく躍動したが、金メダルへの思いは相当に強かったようだ。喜びと悔しさが入り混じった銀メダルの獲得だったかもしれないが、チーム一丸となって戦う姿は、日本のバスケットボールの歴史とファンの心にしっかりと刻まれた。
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