2022.01.29
2月10日から13日の期間で大阪にて開催予定の「FIBA 女子バスケットボールワールドカップ 2022 予選」に向けて合宿を行っている女子日本代表。恩塚亨ヘッドコーチが率いて初の国際大会となった昨年秋の「FIBA女子アジアカップ2021」にも出場した中田珠未(ENEOSサンフラワーズ)がオンラインでの会見に参加した。
「アジアカップの時は若い選手が多かったのですが、今回はベテランの選手がたくさんいます。私たちは前回(アジアカップ)からやってきていて(日本代表のスタイルが)少しわかっているのですが、それをベテランの選手は一からやっています。でも、(ベテランの選手たちは)自分の中にインプットして表現する技術というか、レベルがすごく高くて、アジアのときより、全体的に成長が速いなと感じています。チーム内でたくさん競り合っているので、前回より充実して取り組めているのかなとも思います」
中田はここまでの合宿についてこう感想を語り、自身のことについては、ドライブとリバウンドは今までと同様に意識を高く持って臨みたいと意気込んだ。さらに、「タクさん(渡嘉敷来夢選手/ENEOS)もいて、日本は前回と比べてオフェンス面で高さが有利に働くと思います。そこは前回との大きな違いだと思っています。その中で大きい選手や(ボールを)上から運んでくる選手に対して前からプレッシャーをかける、脚力を使って守っていくことが、今ここでできる私の持ち味の出し方かなとも思っています」ともコメントした。
「日本代表はプレータイムをシェアしてみんなでバトンをつないでいくようなバスケット。試合に出る時間が(ある程度)決まっているからこそ、その中で自分の持ち味を出し切るというか、全力で全部を取り組めるようにしたいです。その上でチームに貢献できたら」と中田。
アジアカップを経て、「海外の選手と対戦したことで、よりフィニッシュのバリエーション、そこのスキルをアップしたいという気持ちが強くなりました」と、明確な課題も見えたよう。今は鈴木良和アシスタントコーチにワークアウトしてもらいながらスキル向上に励んでいるという。
「恩塚さんのバスケットは理解してちゃんと表現できれば、楽しくできるバスケットだと思っています。その中で自分自身の持ち味をからめていければ、もっと楽しくできるのではないかと感じています」(中田)
渡嘉敷らベテラン選手の姿勢に刺激を受けながら、183センチのオールラウンダーは、一歩一歩前へと進んでいく。
取材・文=田島早苗
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