2022.02.01
女子日本代表には2018年以来の候補入りとなった近藤楓(デンソーアイリス)は、2016年のリオオリンピックで日本のベスト8入りに貢献した選手。今回の「FIBA 女子バスケットボールワールドカップ 2022 予選」に向けた代表合宿に招集され、「新しいスキルを学んだり、普段は敵チームの選手たちとコミュニケーションを取りながらバスケットができることが純粋に楽しいです」と口にした。さらには、「若い選手からも刺激を受けています」と、笑顔も見せた。
所属するデンソーでは現在行われている第23回Wリーグで、16試合中11試合をスターターとして出場。「オフェンスの面では3ポイントシュートにこだわらず、積極的にドライブからアタックをするようにとマリーナ・マルコヴィッチヘッドコーチからも言われていて、3ポイントシュート以外のプレーも自信を持ってできるようになっています。3ポイントシュートも含めて積極的にアタックしていることで、自分らしいブレ―ができているのかなと思います」と語るように、今シーズンは、昨シーズン以上に得点がアップ。また、大事な場面でのシュートなど安定した働きを見せている。
それだけに、納得の日本代表候補入りと言えるのだが、近藤本人は「メンバーに選んでもらったことに驚きました」と言う。だが一方で、「久しぶりに代表合宿に呼んでもらえて、うれしかったです」と素直な心境も語った。
「長年バスケットをやっていても、環境が変わると新しく学ぶことがたくさんあるので、すごく前向きな気持ちで合宿に臨めています」と日本代表活動では充実の日々を過ごしているよう。
恩塚亨ヘッドコーチは、今回のメンバー選考にあたり「スペシャリスト、何か特別に秀でた力を持ってる選手を(選考の)ポイントにしました」としており、近藤にはやはり彼女が得意とする3ポイントシュートを中心とした外角シュートに期待がかかる。
それは近藤も承知の上で、「3ポイントシュートは持ち味としてチームからも期待されていると思うので、そこはしっかり高確率で決めていきたいです」とコメント。その上で、「ドライブでのアタックもチームで積極的にやっているので、チャンスがあればどんどんアタックして、ステップバックのジャンプシュートなど、自分の得意とするプレーに持ち込めるようにしたいです」と力を込めた。
今回の女子日本代表候補選手には、キャプテンを務める林咲希(ENEOSサンフラワーズ)をはじめ、外角シュートを得意とするライバルたちは多いが、「自分の中では(ライバルたちと)やり合っている感覚はなく、今は自分へのチャレンジというか、自分がどこまでできるかというところにフォーカスを置いています」と近藤は言う。だが、「ディフェンスが重要になってくるので、ハードに当たっていきたいです」とシュート以外にも、ディフェンスなどでアピールしたいとも語った。
近藤は、東京オリンピックを見て、「日本はディフェンスの面でもオフェンスの面でもすごくハードで、一人ひとりが積極的にリングにアタックしてるところが素晴らしい」と感じたという。だからこそ、「私もそこに加わって自分のプレーが出せれば」と、日の丸を付けての戦いに、強い意欲を見せていた。
取材・文=田島早苗
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