2022.01.29
1月27日、女子日本代表のオンライン会見が行われ、渡嘉敷来夢(ENEOSサンフラワーズ)が参加した。
右ヒザに負った大ケガの影響もあり、昨夏の東京オリンピックでの出場は叶わなかったが、約7カ月ぶりの日本代表活動。「ケガ明けで一発目の代表合宿ですが、一日一日を有意義に過ごすことができていると感じています」とここまでの合宿の感想に笑顔を見せた。
前任のトム・ホーバスヘッドコーチから恩塚亨HCと指揮官が変わってからは初参加だが、「トムさんとはスタイルが違うので、最初はそのスタイルに慣れるのに時間がかかりました。でも、今はだいぶ浸透してきていて、いつもと違った自分のスタイルで、『これから自分自身がどうなるのかな』という楽しみな状態です」とコメント。
また、恩塚HCが目指している世界一のアジリティについては「センターがセンターらしくない動きをしているのかなと感じています。普段より運動量は間違いなく多いです。どこかで止まっているといったことがなく、常にカッティングだったり、ダウンスクリーンにいったり、ポジションチェンジしたりという動きをしているので、そこは今までになかったことだと感じています」と、“恩塚スタイル”のバスケについても語った。
女子日本代表は、現在、2月10日~13日の期間で大阪にて行われる「FIBA女子バスケットボールワールドカップ2022 予選」(以下ワールドカップ予選)に向けた合宿中。今はメンバー選考の最中ではあるが、「すごく楽しみです。コロナだったり、ケガが重なったりで、日本以外の選手とバスケットをすることがなかったので、シンプルに楽しみで、すごくワクワクしています」と渡嘉敷は、自身、2年ぶりとなる国際大会に目を輝かせる。
中でも、ボスニア・ヘルツェゴビナのエースであるジョンケル・ジョーンズ(コネチカット・サン)との対戦を心待ちにしているようで、「WNBAでマッチアップしました。彼女は覚えてないと思うけれど、私にとってはインパクトがありました。そういった選手たちと同じコートに立ち、(相手を)肌で感じることができることが楽しみで、一生懸命リハビリしてきてよかったなと思います」と語った。
恩塚HCとのミーティングの際には、『どんな自分になりたいか?』という問いに「世界で通用するプレーヤーになりたいというのは変わらないです」と答えたという。
日本代表として国際大会では幾多の好成績を残し、WNBAでも3シーズンをプレーした。そんな渡嘉敷は、すでに世界で通用するプレーヤーだと感じるのだが、それでもなお、「世界で通用するプレーヤーに」と語るのは、渡嘉敷本人がまだ自らのプレーに納得がいっていないことや、あくなき向上心があるからだろう。
これまでも渡嘉敷は常に「世界で通用するプレーヤーに」と発してきた。その変わらない思いと、大きな野望を抱きながら、ケガからカムバックした日本のエースは、世界との戦いに臨む。
取材・文=田島早苗
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