2022.02.13
2月10日、「FIBA女子バスケットボールワールドカップ2022(以下ワールドカップ)予選」、日本対カナダがおおきにアリーナ舞洲(大阪市)で行われ、日本は延長戦の末86-79で勝利を飾った。
第3クォーターには最大20点のビハインドを背負うなど、苦しい展開が続いた日本。試合後の会見に応じた恩塚亨ヘッドコーチは「タフな試合でしたが、選手たちがポジティブにゲームと向き合い、互いに力を高め合い、最後の最後まで高いエネルギーでプレーできたことを心から誇りに思います。すごいチームでコーチができてうれしいですし、この仲間と勝利を分かち合えたことは、最高の喜びです」と大逆転勝利を噛み締めた。
17点を追いかける形で試合を折り返した要因としては「いい準備をしてきましたが、このチームでのゲーム経験がほとんどなかったので、フィジカルな状況になったときに、今までと違うシチュエーションに選手が困っているように見えた」と指揮官は分析する。
それでも、「選手同士でコミュニケーションを取って、しっかり自分たちのバスケットを取り戻そうとしていたのが素晴らしかった」とも話しており、ハーフタイムを通して選手たち自身がチームの立て直しを図り、後半の逆転劇につながったようだ。
この試合ではエースの渡嘉敷来夢(ENEOSサンフラワーズ)に加え、赤穂ひまわり(デンソーアイリス)、馬瓜ステファニー(トヨタ自動車アンテロープス)、山本麻衣(トヨタ自動車)と若手選手たちが2ケタ得点をマークして、日本の勝利に大きく貢献した。
若手の活躍についてコメントを求められた恩塚HCは「理想の自分をしっかり思い描いていて、『私はこういう選手になりたいんだ』という思いに引っ張られてプレーしていることが素晴らしかった。エネルギーもあるし、クリエイティブでした。そういう選手がゲームを支配していくんだなと思いました」と柔和な面持ちで称賛した。
次戦のボスニア・ヘルツェゴヴィナ戦に向けては「WNBAのMVPであるスーパースターがおり、素晴らしいケミストリーを持ったチームだと思います。ただ、私たちには、同じく渡嘉敷選手がいますし、チーム一丸となって戦えるチーム力があるので、その力を最大限発揮して40分間で勝利をつかみ取っていきたいです」と意気込んだ。
絶対的なエースであるジョンケル・ジョーンズ(コネチカット・サン)を擁するボスニア・ヘルツェゴヴィナとの一戦は、2月13日の18時からティップオフ予定だ。
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