2022.06.10

女子日本代表・髙田真希が『NBA Kaiwa』に登場…「W杯で金メダルを取って、ジャパンゲームズを最前列で」

『NBA KAIWA』に女子日本代表の髙田が登場した[写真]=Getty Images
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 6月8日、NBA JAPANの公式ツイッターでトークセッション『NBA KAIWA』が行われ、女子日本代表のキャプテンでもある髙田真希が登場。集まったファンからの質問に答えつつ、MCを務める佐々木クリス氏とトークを繰り広げた。

 トークテーマに挙がったのは、やはり昨年の東京オリンピック2020で果たした銀メダル獲得という快挙について。なぜ、当時の女子日本代表チームはそれだけの結果を残すことができたのか。髙田はその要因として「やはりチーム力が一番だと思います」と回答。高さやフィジカルの差で国際試合に敗れることが多かったなかで、「逆に日本らしさはなんだとなった時に、チームワークは一つの武器になるとすごく感じました」と明かし、トム・ホーバスHCのもとでチーム全体として戦術理解を磨いたことが、結果につながったと話した。

 東京五輪でメダルを獲得した女子日本代表は、ホーバス氏から恩塚亨氏へと指揮官を交代し、次なる目標として今年9月末から10月にかけて開催される「FIBA女子バスケットボールワールドカップ2022」を見据えた強化を進めている。新生日本代表の特徴として「自分たちで考えてプレーすることがすごく求められています」と高田は語る。その新たなチームコンセプトについては「習得するまでに日数がかかるかもしれないですけど、これを習得できたら金メダルいけるんじゃないかという手応えも感じています」と話し、さらなる成長に向けて充実した日々を過ごしているようだ。

 新チームにおいては若手選手の成長も著しく、現在21歳の東藤なな子は5月に行われたオーストラリア代表戦で27得点を記録。彼女の成長について高田は「3ポイントはもちろん、ドライブがすごく成長していて、大きい選手相手にもフィニッシュまで行っていた」と回想。そうしたプレーはチームとしても身につけようとしているもののようで「彼女が率先して表現してくれている。最年少でオリンピックのメンバーに入ったという経験が、少しずつ彼女を成長させているのかなと感じます」と若手の成長に笑みをこぼした。

「WNBAにチャレンジできるならチャレンジしたい」

WNBA挑戦中の町田は髙田にとって大きな刺激を与えてくれる存在[写真]=Getty Images


 コート内に限らず、コート外でも精力的な活動が目立つ高田。自身が代表を務める株式会社TRUE HOPEを通して、バスケットの普及活動にも積極的だ。「バスケットの魅力は自分自身が一番知っていますし、その魅力をいろいろな方々に発信していきたい」と話す髙田は、改めて活動に込めた想いを以下のように語った。

「スポーツを通してみんなを明るく元気にしていきたいという思いが、選手生活を通してだんだん強くなって、私がいろいろな人に会うことによって何かその人の人生におけるきっかけになってくれたらうれしい。現役選手という立場だからこそ、自分にしかできないことはたくさんあると思います。残された自分の現役生活もそんなに長くないと思うので、それを存分にいろいろな場面で発揮したいと思います」

 その後、ファンからの質問で話題はWNBAへ。挑戦の意思を問われた髙田は「チャレンジできるならチャレンジしたい」と回答。実際、ホーバス前HCは髙田を高く評価しており、他愛もない会話のなかで「挑戦したいか?」と問われることがあったようで、その度に髙田は「挑戦したい気持ちはあります」とホーバスHCに話していたという。

 現在WNBAのワシントン・ミスティックスでプレーしている町田瑠唯からも大きな刺激を受けているようで、彼女の挑戦について、髙田は以下のように語った。

「小さい選手でも世界に出ていって、バスケットで通用するというのは、日本のなかでもそうですけど、世界中に影響を与えたんじゃないかと感じます。彼女自身は自分のために挑戦していると思うんですけど、心のどこかには小さい選手が通用するというのを証明したいという思いがあると思うので、そういった意味では自分もすごく刺激を受けますし、自分も挑戦できるなら挑戦したいとさらに思わせてくれる存在です」

「金メダルを取ったら、コートサイドに座れるかな(笑)」

2019年のNBAジャパンゲームズを髙田は現地で観戦したという[写真]=Getty Images

 トーク終盤は9月30日と10月2日にさいたまスーパーアリーナで開催される「NBA Japan Games 2022 Presented by Rakuten」に関する話題に。髙田は2019年に開催されたNBAジャパンゲームズを現地で観戦していたようで、当時の会場の様子について「一つのプレーに対して席を立って拍手したり、日本でもこういう応援する人がいるんだと思いました。こういう文化って日本でも生まれてくるんだって思うと、それだけでもワクワクしたのを今でも思い出します」と話し、「世界最高峰のチームが日本に来るというのは、バスケットをやっている人はもちろん、そうじゃない人にもすごく影響を与えてくれる」とその意義を語った。

 女子日本代表が臨むFIBA女子ワールドカップは、9月22日から10月1日にかけてオーストラリアで開催される。日程的にNBAジャパンゲームズと被ってしまっているが、髙田は「金メダルを取ったらコートサイド最前列に座って観れるかなと思っているので(笑)。それを目標に頑張ります」と笑いを誘いながらも、同時に世界の頂を目指す強い意志を示した。

 さらなる高みを目指す髙田真希と女子日本代表。ワールドカップに向けて、6月18日、19日には強化試合として三井不動産カップ2022でトルコ代表と対戦することが決まっている。

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