2023.06.17

第3Qに8本の3ポイントで勝利を引き寄せた日本代表…山本麻衣「気にせず打ち続けた」

5本の3ポイントシュートを含む18得点を記録した山本 [写真]=野口岳彦
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 6月17日に高崎アリーナで「三井不動産カップ2023(高崎大会)」第2戦が行われ、女子日本代表(FIBAランキング9位)がデンマーク代表(同52位)と対戦した。

 前日の第1戦を101-39で快勝したが、第2戦は序盤から接戦に持ち込まれ、38-39で前半を終えた。第3クォーターに突入すると、3ポイントシュートを立て続けに成功させ一気にリード。続く第4クォーターも、安定した試合運びでデンマークを寄せつけず87-63で勝利を収め、2連勝を飾った。

 試合後、恩塚亨ヘッドコーチとともに記者会見に臨んだ山本麻衣(トヨタ自動車 アンテロープス)は、「前半は相手のリズムに飲まれた」としながらも、「ペイントタッチして3ポイントシュートを狙う、ペイントアタックを強くするなど、後半は切り替えて日本らしいバスケットができた」と接戦に持ち込まれたからこそ表現できた日本の対応力に自信を見せた。

 自慢の長距離砲が精彩を欠き、前半が38得点にとどまったことも接戦にもつれ込んだ要因1つ。それでも果敢にシュートを放ち続け、第3クォーターだけで8本の3ポイントシュートを成功した。「シュートが入ってなくても気にせず打ち続けようとみんなで声を掛け合いました」と話す山本は、同クォーター開始4分48秒に3ポイントシュートを決めた。「リバウンドを取れていたので、自分はボールプッシュを積極的にやると決めて後半に入りました」とチームに流れを引き寄せたプレーについて振り返った。

 また、この日も見られた宮崎早織(ENEOS サンフラワーズ)との2ガート体制については「ガード同士だと意思の疎通しやすい」と話し、「停滞しない」をコンセプトとする日本のバスケットボールスタイルに大きなメリットがあることを明かした。「ディフェンスではサイズが小さくなる分、不利になるのでオールコートで前から当たって、時間を削っていくことを意識しています」と語った。2ガードのデメリットについて不安視する声も、強固なディフェンスで跳ね除けていくだろう。

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