2024.07.28
「チームとしては前半、ボールのプレッシャーが弱く、相手に簡単にパス回しをされてハイスコアで点を取られてしまったのですが、途中から(ボールの)出所を苦しめるようにして、それを表現できたので、それはよかったと思います。オフェンスでは(スクリーンを使った攻めのときに)相手のアンダー(で守る動き)に停滞してしまうところがあったのですが、その後はしっかりし修正してボールを回すことができましたし、シュートは入っても入らなくてもみんなが気持ちよく自分のシュートを打っていたので、いい展開はできていたのではないかと思います」
6月20日、北海きたえーるで行われた「三井不動産カップ2024(北海道大会)」。女子オーストラリア代表との第1戦に96-85︎で勝利した女子日本代表の本橋菜子(東京羽田ヴィッキーズ)は、第1クォーターからリードする展開となった試合をこのように振り返った。
また、個人については「打つべきシュートはどんどん狙っていいと言われていたので、自分としてもいい感じのリズムで打てていたと思います。そこはあまりネガティブに考えていなくて、明日(第2戦)も続けていきたいと思います」と、語った。
本橋はこの試合、2番ポジションのバックアップとして8分27秒出場。第2クォーター中盤に初得点を挙げ、その後の得点はなかったものの、コートに立てば、チャンスを逃さず果敢にシュートを放っていった。だからこそ本橋自身、「ネガティブに…」と答えた理由がある。
女子日本代表は6月上旬に中国遠征を行い、女子中国代表との国際親善試合を2試合戦った。その試合でも本橋は持ち味であるシュートで存在感を発揮した。
「シュートタッチはすごくいいです。(理由としては)『チームとして今、何をしなくてはいけないのか』といったことにスムーズに動けているので、そこが自分のリズムをつかめている要因かなと思います」と、本橋はここまでの合宿に手応えを感じているよう。
さらに、「合宿を積み重ねるごとにみんなの共通認識が深まっているし、積み重なってるなというのを感じています。誰か一人でも(共通認識に基づく)動きをしていなかったら成り立たないところを、みんなで『こういう場合はこうだよね』と一個ずつ確認して、処理してきたことが今につながっていると思います」と、チームの成長についても力強くコメントした。
現在、女子日本代表候補選手は16名。今は最終的に12名に絞られる「パリ2024オリンピック」に向けたメンバー争いの最中だ。
実に頼もしく本橋らしいコメントだが、こう言い切れるには、自身の調子がいいことに加え、「これまでの合宿や遠征でいい準備ができている」ことが大きいという。だからこそ、「結果を出そう、出そうというのではなく、いいメンタルの状態で」と、笑顔を見せた。
「いい準備ができているからこその心境」と、精神的にも落ち着いた状態で試合に臨む本橋。武器である外角シュートは勝負強さがあり、これまでも日本代表として幾度となくチームを救うシュートを決めてきた。
プレーの安定感とともに爆発力も秘めるシューティングガードは、『走り勝つシューター軍団』の中でその輝きを大きくしていく。
文=田島早苗
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