2024.06.22

効率的なオフェンスで勢いをもたらした宮澤夕貴「インパクトを残すことがチームのためになる」

わずか7分半で12得点をマークした宮澤[写真]=野口岳彦
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 6月21日、北海きたえーるで国際強化試合「三井不動産カップ2024(北海道大会)」が行われ、女子日本代表(FIBAランキング9位)が女子オーストラリア代表(同3位)と対戦。7点リードで試合を折り返した日本は点差を守り切り、95-87でオーストラリアに2連勝を収めた。

 ハーフタイム明けには、3ポイントシュートを起点に流れを作った日本。ベンチ出場から5本中3本の3ポイントシュートを射抜いた富士通レッドウェーブの主力、宮澤夕貴は「とりあえず、この場を楽しむことにフォーカスして。今日は自分だけじゃなくて、メンバー全員が自分の仕事をしていたかな」と、メディア対応で一戦を振り返った。

 日の丸を背負うことについては「すごいうれしいですね。自分が代表のユニフォームを着てプレーすることを望んでいる人が多いので」と、ファンや家族、友人の存在に触れた宮澤。自分のためではなく、誰かのために戦うことが原動力になっているという。

林咲希(左)とともにチームの3ポイントをけん引した宮澤(右)[写真]=野口岳彦

 7分33秒と短いプレータイムだった宮澤だが、その中でも12得点と効率的なスコアリングでチームを後押し。限られた時間でも「インパクトを残すことがチームのためになる」と語り、「3分でも1分でも、自分の役割に、チームのためになることにフォーカスしています」とロールを徹底している。

「いま、どこで(相手に)やられてるとかは見てて分かるので。そこを気を付けようというところ、まずはディフェンスとリバウンドをしっかりやることからです、自分は。それに3ポイントがついてくると思うので、しっかりやりたいという気持ちで(コートに)入りました」

 代表への選考レースについては「ギリギリの立場にいる」と話した宮澤だが、「そこにフォーカスするのではなく自分にできることをやって、仕事ができれば選ばれると思うし、そうでなければ落ちるということ」と冷静に状況を見つめている。「毎回の練習や試合で反省はあるんですけど、後悔はないので。100パーセントの力を出して、そこを評価してくれたらと思います」。

 普段プレーしているチームとはひと味違った起用にも応え、攻防両面で献身性を前面に出している宮澤。本人も語るように、求められている仕事を徹底して、最後はパリオリンピックのロスター入りを実現してもらいたいところだ。

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