2024.07.25
6月21日、北海きたえーるで国際強化試合「三井不動産カップ2024(北海道大会)」が行われ、女子日本代表(FIBAランキング9位)が女子オーストラリア代表(同3位)と対戦。前半で7点のリードを作った日本は後半でも互角の戦いを演じ、95-87で2戦目も白星をつかみ取った。
地元・北海道の凱旋試合となった東藤なな子(トヨタ紡織サンシャインラビッツ)は、第1戦とほぼ変わらない約10分のプレータイムで8得点1アシスト2スティールと活躍。試合後のメディア対応では、「思ったより緊張しましたが、自分のプレーが出し切れたことに安心しました」と一戦を振り返った。
東藤は第2クォーター、第3クォーターに1本ずつ3ポイントシュートを決め切り、地元のファンに歓喜をプレゼント。試合後のヒーローインタビューでは涙をこぼす場面も見せ、「育ててくれた札幌という場所で楽しんでもらえたということがうれしくて、感極まっちゃいました」と試合後の一幕を回想した。
「思ったタイミングで攻める、シュートを打つ、ディフェンスは常に足を動かすというのは決めて入っていたので。もう少しシュートを決めたいっていう気持ちはあったんですけど、自分のできることはできたかなと思います」
第1戦には札幌山の手高校時代の恩師である上島正光コーチも来場し、同校出身の町田瑠唯(富士通レッドウェーブ)に、東藤へパスをより多く回すようにしていたよう助言していた模様。東藤は上島コーチとのやり取りも振り返りつつ、「瑠唯さんと目が合ったときには『意識してくれてるんだろうな』、と感じてました」と話した。
パリオリンピックへの想いを聞かれた東藤は、「東京オリンピックで銀メダルを取った経験は無駄にしたくない」と強い気持ちを表現。同級生からもメッセージをもらっているようで、「みんな『頑張って』というより、『楽しんで』と言ってくれていて。自分が楽しんでいるところを見たい、というのはすごく伝わってきます」と感謝を伝えた。
高校以来となる北海道での試合で活躍を残し、第2戦では要所の3ポイントを炸裂した東藤。馴染みのある土地で得た今回の経験を糧に、パリオリンピックでのロスター入りを確実にしていきたいところだ。
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