Bリーグ公認応援番組
『B MY HERO!』
3月7日、Bリーグ・島田慎二チェアマンのポッドキャスト番組『島田のマイク』第175回が配信。各地への出張、「B.革新」について言及した。
島田チェアマンは2月23日に石川県、24日に滋賀県へ。令和6年能登半島地震の被害に遭った石川では、金沢武士団が練習場として使用していた避難所の七尾市田鶴浜体育館を訪問したようで「シーズンオフにB.HOPEや選手会と連携しながら、何かできることはないか探るという意味でも行ってきました」と明かした。選手、中野秀光代表取締役社長、原島敬之アドバイザーの取り組みにも触れ、「素晴らしい活動をしていると思いました。プロスポーツチームとしてできることをずっとやっていたんだなと。改めて感謝したいと思います」とコメント。その後は小松市末広体育館で行われた震災後初の県内ホームゲームも観戦した。
「実際の活動、試合をとおしても『バスケットボールで日本を元気に』ではないですけど。非常にいい試合をしてくれましたし、皆さんにとってもかけがえのない選手になっているんだなと。本当にうれしかったですね」
翌日、滋賀レイクスを視察するために滋賀へ移動。滋賀ダイハツアリーナでの試合について「本当に素晴らしかったですね。ビックリしました」と話し、演出やレイクスチアリーダーズ、ファンのパフォーマンスに称賛の声を送った。特に試合後のファンサービスに驚いたようだ。
「(アリーナから)帰るまで混むことを想定し、帰られる動線にステージを作り、ファンの皆さんに対して選手が来て話して、待機時間を退屈させないようにしていて。それはオンラインでもリアルでも。すごくいいイベントだなと。ほかのクラブも参考にしたらいいと思います」
話題は2026年から始まる「B.革新」について。2023年7月の発表から協議を重ねており、「ある一定の方向を導き出して、それを実行委員会や理事会で議論して決めてきたと。そういったプロセスを経て、さらに詳細はあるものの、大きな枠組みが決まったということで発表させていただきました」と切り出した。2月28日に行われたメディア向けの記者会見では、「サラリーキャップ」、「登録・ロスター・オンザコート」、「選手流動性」、「ドラフト」、「カーディング」、「ポストシーズン」の6つについて発表。島田チェアマンの口からファンに向けて、サラリーキャップ導入について説明された。
「戦力均衡化を図り、面白いゲームをできる限り多く作っていくと。かつそのカテゴリーまで辿り着けたら、どのクラブにも優勝のチャンスがあるということ。今のように完全な自由競争ではなく、熱狂を生み出すことで、地元クラブを盛り上げていこうという機運の高まりを作り出していきたい」
サラリーキャップ導入の背景はコート外の側面も関連しているようで、「選手の年俸アップとビジネス現場の成長は、ポジティブなサイクルを回していかないと、クラブの経営としてどこかで厳しくなると思っています。成長していったら、そこ(サラリーキャップ)を議論して上げていくのはいい話です。逆にコロナなどで厳しくなったら、下げていくことも必要だと思います」と説明。B.PREMIERの上限8億円は「選手のみの人件費」だといい、「今、この金額を払っているクラブはそこまでありません。B1でも8億円近いクラブと2、3億円のクラブがあって、それが格差になり、事実上の降格につながっていくような状況。5億円以上を払わなければいけないようにしたことで、『そのくらいの経営力をつけてください』というメッセージです」と続けた。
外国籍選手3名、帰化選手もしくはアジア特別枠選手1名を同時に起用できるオンザコートについて、「状況に応じて、ヘッドコーチがベストな選手を送り出せることを作り上げたかった。プレータイムを獲得するのも競争ですし、高いレベルで競争することで日本代表の強化に貢献していく」と話し、世界第2位を目指すリーグとしての在り方を示した。
最後はドラフトについての話。リーグ内でも意見が分かれたようだが、議論を経て、2026年1月から開催されることが決まった。
「ドラフトがあって、ドラフトされる選手が当たり前のように多くいるのは喜ばしいことで、そのレベルに達していることを意味すると思います。最初はドラフトで指名される選手が少ないかもしれませんけど、こういった取り組みをすることによって、育成年代の選手や指導者がそこを目指していくことで、10年、20年をかけて強化に貢献していく上での布石になってくれればということも含め、みんなで意思決定をしました」
「選択の自由」については「選手の権利」、「練習環境」、「生活環境」を定めることで、「Bプレミアかつ、選手たちが不利益をこうむらない基準をクリアしたクラブのみが参加権を持ちます」。サラリーキャップを含めて「やりながらいいものに調整していければいい」と述べ、「賛否はあると思いますけど、一旦はこれ(発表したもの)を前提に進めながら、微調整するところはしていきたいと思いますので、ご理解のほどよろしくお願いします」と、ファンへのメッセージで締めくくった。
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