2024.06.27

記録的成長を遂げたBリーグ「勝負の年」島田チェアマンが2024-25シーズンへの意気込み語る

『島田のマイク』第191回が配信
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 6月27日、Bリーグ島田慎二チェアマンのポッドキャスト番組『島田のマイク』第191回が配信され、Bリーグ2023-24シーズンを振り返り、「最高じゃないですか。素晴らしいシーズンだった」と語った。

 競技面では、広島ドラゴンフライズがワイルドカードからの下克上を果たし初優勝。千葉ジェッツは東アジアスーパーリーグ、天皇杯での2冠を達成し、日本バスケの競技レベルが大きく向上したことを島田チェアマンは実感。シーズン成功の定義の1つとして競技レベルが「過去イチ伸びた」と、8年目を終えるリーグの成長を喜んだ。また、ビジネス面においても入場者数が450万人(前年比約130万人増)に達し、事業規模が600億円(前年比約100億円増)に迫るなど、大幅な成長を遂げた。

 2026年から始まる「B.LEAGUE PREMIER(Bプレミア)」参入を狙い、様々なクラブが新アリーナ構想の発表はもとより、具体的な建設についても当初より話が進んでいるという。2023年12月にBプレミアは開幕時のチーム数の上限撤廃を決定しているが、それを踏まえ島田チェアマンは「参入クラブ数が一体どこまで伸びるのかという状況になってきた」と、予想を超える盛り上がりに期待を隠せない様子だ。

 2023-24シーズンの盛り上がりについては、男子日本代表が躍進した2023年夏の「FIBAワールドカップ2023」の影響はもちろんのこと、クラブの経営努力、アリーナ整備、日本代表選手の活躍、ファンや企業の支援、メディアの後押しなど、様々な要因と長期的な努力が重なって成功につながったと島田チェアマンは考える。「それら全部がものすごいエネルギーだった。エネルギーなくしてブレイクなし」と話すのに加え、「完全に火がついたところから、消えないように、如何に燃え盛るようにするかが我々の宿題」と、島田チェアマンはさらなる日本バスケの隆盛に闘志を燃やす。

「我々にとって大事なことは、オリンピックの結果がどうだから、という話ではない。(日本代表の活躍を)軸にしちゃいけないんですよ。去年のワールドカップで敗退してオリンピックに出られなかったとしても、今くらいの成長をするぞ!という心づもりはBリーグ全クラブの間にあった。そこにあの援護射撃(風)が“吹いた”だけであって。吹くかわからない風を当てにするというのはナンセンス。日本代表のことは応援しますけど、我々は万が一結果が出なくても今くらいの成長を続けていくぞ、という決意は持っています。いい時がいつまでも続くことはないのでね。大事なことは厳しいときでも“突破”していくこと。そしたら風が吹いたときにビョーンと跳んじゃいますからね」

 そして、リーグ9年目となる2024-25シーズンを「勝負の年」と、島田チェアマンは位置付けた。日本バスケを取り巻く良い流れを継続させ、さらなる成長と進化が求められる重要な年となるが、2026年のリーグ構造改革『B.革新』に向けたBプレミア参入審査シーズンでもあった2023-24シーズンと比べると、クラブとしては加速を緩めることもできなくはない。しかし、「(Bプレミア参入のための)基準云々ではなく、将来大きくなる前提の改革の歩みをスタートさせている。これがずっと続くのだから、ここで油断するというのはないよね?と思ってリーグもクラブも行けるか否かという意味で、どういうマインドセットをして来シーズンに向かえるかということがある意味勝負じゃないか。絶対にしてはいけないのが油断。一回油断してしまったら、そんな簡単にもう一度力を入れられない」と、改革の歩みを継続しリーグ全体の基盤をさらに強化することが目標だと島田チェアマンは述べた。

 今回のエピソードでは、全国ドライバー応援プロジェクトのコーナーや、島田チェアマンが2024-25シーズンに「飲み会」を開催したいという想いも語られ、島田チェアマンと飲み会を開きたいというファンからの手紙を積極的に待ちたいという。

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