2024.06.06

Bリーグ表彰式に『島田のマイク』が突撃…新人賞の金近廉ら2023-24シーズンを振り返る

『島田のマイク』第188回が配信
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 6月6日、Bリーグ島田慎二チェアマンのポッドキャスト番組『島田のマイク』第188回が配信。収録場所は5月31日に開催された『B.LEAGUE AWARD SHOW 2023-24』の会場だ。今回、様々な栄えある賞を受賞した3名の選手へ、インタビューする模様が配信された。

 まずは、功労賞を受賞した桜井良太レバンガ北海道)が登場。今シーズン限りで現役引退を決断した桜井は、「成績(17勝43敗/東地区7位)だけでいうとあまり変わらなかったですけど、B1残留という結果をつかみ取ることができたので、引退の年に果たさなければいけない最低の目標は果たせたというところですね」と、昨シーズンまでの主力が退団したなかでも懸命に戦い抜いたシーズンを振り返った。加えて「寺園脩斗だったり、日本人選手がステップアップして、チーム自体、来シーズン以降強くなっていくだろうという手応えがあった」と、成績以上に充実したラストシーズンであったと述べた。

現役ラストシーズンを終えた桜井良太[写真]=金田慎平


 また、桜井は「Bリーグが始まってから急激な成長を体感できたのは、僕のバスケキャリアの財産。以前、島田さんが『BリーグをNBAに次ぐリーグにする』という話をしていたので、そこまでしっかり持っていってほしい」と、任期が残り1年であると話す島田チェアマンにエールを送った。また、元チームメートの橋本竜馬アルバルク東京)がチェアマンの座に興味を示していることについても言及し、「あいつ(橋本)にはやらせてほしくないので、その座は空けないでほしい」と、笑いも交えながらトークを繰り広げた。

 2人目のゲストは、新人賞に選出された千葉ジェッツ金近廉。1年目から東アジアスーパーリーグと天皇杯の2冠獲得に貢献した金近は、「(試合の連続で)こんなにしんどいのかみたいな感覚を持ちながらも、国際試合を含めて経験させてもらったので、千葉ジェッツを選んでよかったです」とルーキーシーズンを振り返った。また、メンタルコントロールにおいては、日本代表でもチームメートの富樫勇樹を例に上げ、「(試合が)悪くても、終わったら本当に忘れてるんじゃないかぐらいの雰囲気でいて、切り替えの部分だったりをうまく整理しているなとすごく感じるので、自分もそういう風にやりたい」と、新シーズンへ向けてさらなる成長を誓った。

身近な先輩を手本に飛躍を誓った金近[写真]=金田慎平


 最後のゲストは、ワイルドカード枠からチャンピオンシップを勝ち上がり、B1初優勝を果たした広島ドラゴンフライズ中村拓人だ。新人らしからぬ落ち着きやインタビューで冷静に受け答えする様子を見て「ただ者じゃないと思った」と興奮気味に話す島田チェアマン。「(CSファイナルでも)試合中も緊張は全くしていなかったんですよ。それよりも楽しすぎちゃって」と楽しげに返した中村に、島田チェアマンはさらに並々ならぬ空気感を感じ取り「今後の夢や野望は?」と追求。「バスケットボール選手になりたいと決めた時から、目指すべきは日本代表だと思っているので、もちろん(代表入りの)意欲はあります」と、中村は力強く答えた。

 広島は2023-24シーズン開幕当初、「CS出場」を目標にしていたというが、「3月下旬の名古屋ダイヤモンドドルフィンズ戦に連勝したあたりから自信がついた」と中村。島田チェアマンも「本当に夢を見させてもらいましたよ。高校生が一戦一戦力をつけて優勝したみたいなストーリーがあるじゃない。なかなか見られない」と快進撃を称えた。最後に、中村はシーズンをともに戦ったブースターへの感謝を示し、「さらに広島、自分自身がステップアップできるように、より一層頑張っていきたいなと思います」と想いを伝えた。

広島の初優勝に貢献した中村拓人と島田チェアマン[写真]=金田慎平

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