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2月15〜17日の3日間にわたって、丸善インテックアリーナ大阪では「国際親善女子車いすバスケットボール大阪大会」(大阪カップ)が開催。日本のほか、昨年の世界選手権金メダルのオランダ、同銀メダルのイギリスが参加した世界トップレベルの戦いに、延べ1万2000人以上の観客が酔いしれた。優勝は決勝でイギリスを52-37で破り4戦全勝のオランダ。日本は3位決定戦でオーストラリアと対戦し、72-37と圧勝した。
文=斎藤寿子
写真=エックスワン
今年5月にタイで行われるU25世界選手権に向けて、今大会は若手を多く起用したオーストラリアに対し、フル代表の日本は実力の差を見せつけた。
今大会、日本は初戦でオーストラリアから勝利を挙げ、白星スタートを切った。しかし試合後、選手たちは「もっと得点を伸ばすことができたはず」と悔しさをにじませていた。その悔しさを晴らすかのように、再戦となったこの試合では第1クォーターから相手を圧倒。ハイポインター陣を中心に得点を挙げ、16-8とダブルスコアでリードした。
第2クォーターでは、これまでベンチを温めることが多かった選手たちが躍動した。スピードに自信を持つ安尾笑が素早い動きで相手をかわし、インサイドにカットインしてレイアップシュートを決めると、チーム唯一のセンタープレーヤー鈴木百萌子もフェイドアウェイシュートで得点。さらにチーム最年少の財満いずみは、フリースローライン付近のぽっかりと空いたスペースでパスを受け取ると、素早いモーションでシュートを放ち、バンクショットを決めてみせた。
また、素早く正確なチェアワークによるプレスディフェンスが効果てき面だった。相手の動きを止め、パスコースを塞ぎ、何度もスチールを奪ってカウンター攻撃に転じた。
31-19と大差で試合を折り返すと、後半に入ってもその勢いは止まらず。チームとして目指す「全員バスケ」を遂行しようと、全選手がコートに立ち、さらに11人中10人が得点をあげた。特にエース、キャプテンとしてチームを牽引する藤井郁美は、この試合でも最多タイの17得点。11本中8本を決め、フィールドゴール成功率は72.7%を誇った。