2021.08.27

車いすバスケ女子代表が今大会初黒星を喫する/東京パラリンピック

カナダ戦で8得点をマークした北田(写真は25日のオーストラリア戦から) [写真]=Getty Images
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 8月27日、東京パラリンピックの車いすバスケットボール競技は大会3日目を迎え、有明アリーナと武蔵野の森総合スポーツプラザで男女予選リーグが計10試合が行われることになっている。

 有明アリーナの第1試合には、予選リーグ2連勝中の女子日本代表がカナダ代表と対戦。スタートファイブにはこれまでの2試合と同じく柳本あまね、萩野真世、藤井郁美、網本麻里、北間優衣が名を連ねた。

 日本は網本からゴール下に切り込む藤井へのパスが決まり、持ち前のトランジションバスケで初得点を挙げる。しかし、その後はカナダの堅いディフェンスにタフショットを強いられ、思いどおりにオフェンスを組み立てられない。それでも終盤、柳本の速攻、藤井のシュートが決まり、8−13で最初の10分を終えた。

 第2クォーター、カナダのディフェンスを崩したい日本は、これまでの試合でもシックスマンとして試合の流れを変えるプレーを見せてきた北田千尋を投入する。それでもカナダは落ち着いた試合運びで確実に加点。日本はこのクォーターに6点しか奪えず、14−31で前半を折り返した。

 後半に入り、日本は選手交代を繰り返し、ディフェンスの強度をさらに上げて反撃を試みる。リバウンドでも粘って北田や土田真由美のシュートで得点するも、カナダのペースを崩せない。

 日本は最後まで諦めずにカナダにチャレンジを続け、第4クォーターは10−10のタイとするもそれまでのビハインドは大きく、逆転までには至らなかった。最終スコアは35−61、今大会初黒星を喫した。

 個人スタッツでは藤井が10得点、土田と北田が8得点をマークするも、チームでのシュート成功率が26パーセントと抑えられたことも痛かった。日本はこれで予選を2勝1敗とし、1日開けて29日にドイツと対戦する。

■試合結果
カナダ 61-35 日本
カナダ|13|18|20|10|=61
日本|8|6|11|10|=35