2019.05.26
7月18日、2日目を迎えたサマースーパー8(マカオ東アジア大会ドーム開催)、日本から出場のライジングゼファー福岡は韓国のソウル三星サンダースと対戦した。この試合、福岡は津山尚大、薦田拓也を先発に起用。初戦からスターターと務める遥天翼、小林大祐、波多野和也とも組み合わせにも注目が集まった。
福岡は昨日の広州ロングライオンズ戦の反省から「正しいスクリーンをかけてオフェンスを組み立てよう」(河合竜児HC)と試合に入る。これが奏功するとともに、ソウルの甘いディフェンスを突いて一気にスパート。第1クォーターで21-8と大きくリードを奪った。第1戦では小林の得点に偏った傾向があったが、この場面では遥、薦田、波多野らも得点に絡み、バランスの良いオフェンスでリズムをつかんだ。
第2クォーター、若手主体のメンバーで戦っていたソウルが経験豊富なイ・グァニとキム・ドンウクを投入して、チームの立て直しを図る。ディフェンスではオールコートのゾーンプレスで福岡のミスを誘うことにも成功。12-0のビッグランを決めて、福岡福岡はターンオーバーが多く、シュートもリングを弾き、リズムを取り戻せない。結局、第2クォーターでソウルが逆転し、32-29のスコアで前半を折り返した。
後半に入っても、福岡はペースを取り戻せない。ソウルはイが第3クォーターだけで12得点をあげるパフォーマンスを見せ、リードを広げていく。リードを奪われた福岡は2-3のゾーンディフェンスで追い上げを図る。第4クォーター、ソウルのシュートが落ちだすと、福岡は薦田、山下泰弘が3ポイントで加点。6点差までソウルに迫った。
しかし、ソウルは残り8秒5、キム・ヒョンスが3Pシュートを決めて、福岡を突き放し、熱戦にピリオドを打った。結局、ソウルが68-63で福岡を破り、今大会初勝利をあげた。福岡はこれで2敗となり、可能性は残すものの、決勝トーナメント進出がかなり厳しい状況となってしまった。
試合後、ミックスゾーンで河合HCは「昨日と今日と自分たちがしっかりやれていれば勝てたゲームだった思う」と2試合連続の惜敗を悔やんだ。「昨日の課題になったリバウンドの部分とスクリーンに関しては改善できたが、まだまだ甘い部分があったと思う。選手たちには昨日よりも今日の方が良くなった」と分析。さらに「改善点が見つかり、自分たちがステップアップできる要素がたくさんある大会に出ている。明日に向けてポジティブに捉えていこう、チャンレンジを楽しもうと選手に伝えた」ことを明かした。
厳しいマークの中、10得点に終わったエースの小林は、「リバウンドの徹底とオープンショットをしっかり打つ切ること」を試合前に選手間で話をしたという。「リバウンドでは勝てたので負けたことに悲観的になることはないと思うが、ターンオーバーが9本もうちの方が多かった(福岡19本、ソウル10本)ところは改善しなければいけない」と反省。「今やらなければいけないことはやり切れている。ミスはコンビネーションがまだできていな部分が原因でもあるので、開幕までに作り上げていきたい」と、前を向いた。
福岡は大会3日目、フィリピンのブラックウォーターエリートと対戦する。確実にチームとしてのまとまりができてきているだけに、大会初勝利を目指したい。
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