2019.05.23
第1戦、福岡の対戦相手は中国の広州ロングライオンズ。214センチを筆頭に2メートル越えの選手を4名擁する高さのあるチームだ。福岡のスターターは遥天翼、山下泰弘、小林大祐、波多野和也、加納誠也。序盤からマンツーとゾーンディフェンスディフェンスを併用して、インサイドにボールを入れないように仕掛けた。
互いにシュートミスやターンオーバーなどでなかなかペースが作れなかった前半。その中で広州はオフェンスリバウンドを18本も獲得するなど、高さを利して試合を進めていこうとする。広州はインサイドにパスを入れようと試みるもコンビネーションが作れず、苦しいシュートとなるが、落ちたリバウンドを拾って得点。次第に点差を広げていった。対する福岡も広州のプレッシャーにミスが出て、なかなかセットを作れなかった。それでも控えの薦田拓也が2本の3ポイントを決めて追随。6点ビハインドで折り返した。
後半、福岡は小林の連続得点で互角の展開に持ち込んだ。小林はマークが甘くなったところを突いて第3クォーターだけで12得点と気を吐く。さらに前半苦しんだリバウンドに関しても、波多野、遥がボックスアウトを徹底して、広州にセカンドチャンスを与えない。
第4クォーターも一進一退の展開が続くが、外角からのシュートがリングを弾きだした福岡に対し、広州はドライブでリングにアタックを続けて確実に加点。次第にリードを広げていった。それでも福岡は残り時間を1分を切ったところから山下が連続得点と食らいつく。しかし、62-68で試合終了。福岡は初戦を落とした。
キャプテンで司令塔の山下は「福岡は大幅に選手が入れ替わり、なおかつ初めてB1で戦うということで、コミュニケーションやコンビネーションを構築していきたい」と今大会に出場することへの目的を口にした。さらに「これまでB3やB2では自分たちが高さのミスマッチを利用できたが、今日はどのポジションも相手の方が大きい状況となった。これもB1で戦うためには貴重な経験」と分析。「福岡は一言では言い切れないが、可能性のあるチームだと思う。プロとして、一バスケットボール選手として負けるのは嫌いなので、目標は優勝と言いたいところだが、そんなに甘くないとも思っている。だから1戦1戦を大切にプレーをしていきたいと思う」と、来るべく開幕への展望も語った。
福岡は7月18日の大会2日目、韓国のソウル三星サンダースと対戦する。ティップオフは日本時間18時の予定だ。
文・写真=入江美紀雄
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