富永啓生がGリーグ選抜で14得点…NBA入り目指す猛者集う場で好アピール

パリ五輪日本代表にも選出されていた富永啓生［写真］＝伊藤大允

　9月4日（日本時間9月5日）、NBA インディアナ・ペイサーズとエグジビット10契約に合意した富永啓生が、カリフォルニア州のカイザー・パーマネンテ・アリーナで開催されたGリーグ選抜「Gリーグ・ユナイテッド」の一員として、メガMIS（セルビア）との招待試合に出場した。

　ベンチスタートだった富永は、第2クォーターから途中出場すると、同残り8分に右ウイングから放った1本目の3ポイントを決め、さらにミドルショットも成功。アシストこそ記録されなかったものの、速攻につなげるロングパス、キックアウトパスなど、積極的なプレーで存在感を示した。

　ハーフタイム明けの後半は、第3クォーター残り1分でコートインし、トップから放った3ポイントが失敗に終わりベンチに下がるも、味方を先頭で迎え鼓舞する姿も。最終第4クォーターは、スタートからコートに立ち、相手のスローインをカットする好守を披露し、残り7分に左コーナーから3本目の長距離砲も成功。NBA入りを目指す猛者たちが集うアピールの場で、3ポイント5本中3本を決め、14得点1リバウンド1アシスト1スティールをマークした。

　今年ネブラスカ大学を卒業した富永は、パリ2024オリンピック直前にペイサーズとエグジビット10契約に合意。五輪では2戦合計8分の出場と十分なプレータイムを得ることができず、2得点にどまっていた。それでも、NBA下部Gリーグの選抜チーム「Gリーグ・ユナイテッド」にアジア人として初選出。ステップアップにつながるチャンスを手にした。

　富永の次戦は、6日（日本時間7日）に行われるGリーグ・ユナイテッドvsメガMISの第2戦。今後はNBAデビューへ向けて2Way契約、本契約を目指すことになる。

■試合結果
メガMIS 81－99 Gリーグ・ユナイテッド
KMB｜19｜24｜18｜20｜＝81
GLU｜20｜27｜22｜30｜＝99