2025.06.20

日本で愛されたジャワッド・ウィリアムズが古巣キャブスでコーチ就任決定

キングスでは育成担当のコーチを務めていたジャワッド・ウィリアムズ [写真]=Getty Images
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 NBAとBリーグなどでプレーしたジャワッド・ウィリアムズが、クリーブランド・キャバリアーズのアシスタントコーチに就任した。6月18日(現地時間同17日)、キャバリアーズが公式Xアカウントを通じて新たなコーチングスタッフを歓迎した。

 ウィリアムズはノースカロライナ大学で2005年に全米王者となり、プロキャリアをスタート。2008年にキャバリアーズでNBAデビューを果たした。ロールプレイヤーながらも献身的なプレーで信頼を集めたウィリアムズは、当時チームメートだったレブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)からも「お前のようなチームメートに出会えて誇りだ」と現役引退時にSNSで讃えられたほど。

 その後はキャリアの舞台を海外に移し、ヨーロッパや中東に加え、日本でも長くプレー。2007−08シーズンにはJBLのレラカムイ北海道(現レバンガ北海道)に在籍し、平均24.7得点7.1リバウンドという圧倒的な成績を残した。2017年にBリーグのアルバルク東京に加入すると、2017−18、2018−19シーズンでクラブのBリーグ連覇に貢献。クラッチタイムでの勝負強さと、コート外での真摯な姿勢がファンの心をつかんだ。

 A東京退団後は、越谷アルファーズ宇都宮ブレックス、北海道、山形ワイヴァンズとBリーグの各クラブを渡り歩き、2022年、山形でのプレーを最後に現役引退。プレー面だけでなく、地域社会への関わりや若手へのサポートにも積極的に取り組み、日本国内でも多くの支持を集めた。

 引退後は指導者としての道を歩み始め、Bリーグの長崎ヴェルカではアシスタントコーチ兼育成ディレクターを務めたほか、2023年にNBAサクラメント・キングスのアシスタントコーチ兼選手育成ディレクターに就任。2024年にはサマーリーグでは同チームのヘッドコーチを務めるなど、着実にキャリアを重ねてきた。

 そして今回、古巣キャバリアーズへの復帰が正式に決まり、NBAデビューを果たしたチームで新たなステージに立つこととなった。グローバルな経験と人間性に裏打ちされた彼の視点は、NBAの若手育成においても大きな価値を持つだろう。異文化の中で経験を重ねてきた“旅するフォワード”が新たな立場で戻ってきた。日本で培った視点や人間性を携えて、ウィリアムズは次のステージへと歩みを進めていく。

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