2026.02.11
現在、デトロイト・ピストンズはイースタンカンファレンスで唯一、勝率7割を超え、2位に5試合以上の差をつけ、堂々の首位に君臨している。
だが、2月10日(現地時間9日)に行われたシャーロット・ホーネッツとの一戦は、試合中に大規模な乱闘に発展した。ジェイレン・デューレンがムーサ・ディアバテと衝突すると、それを見たマイルズ・ブリッジズがデューレンに殴りかかる。だが、それを見たアイザイア・スチュワートは仲間の身の危険を察知し、ベンチから飛び出してブリッジズに猛突進。セキュリティや関係者は総出で2人を引き剥がすこととなり、事態は何とか収束に至った。

ホーネッツ戦ではスタッフ総出で止めに入る乱闘に発展 [写真] = Getty Images
試合後、ピストンズのJ・B・ビッカースタッフヘッドコーチは、乱闘を肯定することはないものの、デューレンが複数の相手に囲まれた状況を踏まえ、選手たちを結束という文脈で擁護する姿勢を見せた。
「JD(デューレン)とスチュー(スチュワート)は、自分たちのことを兄弟だと思っています。1人に対して2人をぶつけたら、その時点で一線を越えているんです。人間の本能として、弟分を守ろうとしたのでしょう」
デューレンも感情が高ぶっていたことを認め、「ただハードにプレーしていただけ」と試合後は冷静なコメントを残している。だが、リーグからの処分は決して生温くはないだろう。
特に、スチュワートにはデビュー以来、数々の“前歴”がある。2021年11月にはレブロン・ジェームズと試合中に口論に。左目から流血をしながら味方と敵を薙ぎ倒しながら大暴れし、2試合の出場停止処分を受けた。2024年2月には当時フェニックス・サンズに在籍していたドリュー・ユーバンクスへ対する暴力行為で3試合、翌年3月にもミネソタ・ティンバーウルブスとの乱闘をエスカレートさせて2試合の出場停止処分を受けているほか、過去には複数回の悪質なファウルで退場処分を受けるなど、バッドボーイズの問題児として認知されている。

2021年のレイカーズ戦でも口論に[写真] = Getty Images
NBAは近年、乱闘や暴力行為の常習犯を厳しく扱う傾向が強い。スチュワートはこれまでの積み重ねがある以上、今回の乱闘でベンチからコートへ入った点が重く見られれば、長期の出場停止に発展しても不思議ではない。実際、『ESPN』のボビー・マークス記者は、リーグがスチュワートに重い処罰を下すと予想している。
「アイザイア・スチュワートを見られるのはかなり先になるでしょう。常習犯としての立場が、間違いなく影響してくるはずです」
また、NBA情報番組『Run It Back』に出演した元オールスターのデマーカス・カズンズは、共同司会者のルー・ウィリアムズが10試合の出場停止処分を予想した後、それ以上の処分が課せられる可能性を示唆した。
「初犯ではないし、ベンチから乱闘に参戦しているからね。正直言って、20~25試合(出場停止)くらいだと思う」
また、番組内でカズンズはスチュワートを「良い奴だと思う」とし、同選手に相応しくない評判を背負ったままキャリアを歩んでほしくないとコメント。だが、当のスチュワートは、ロッカールームに戻る際にも心中穏やかではなかった。
「俺がベンチに座ったままでいることを期待するな。これが俺がデトロイトにドラフトされた理由だ」
Isaiah Stewart post ejection saying in so many words, "you don't expect me to stand on the bench" pic.twitter.com/3PqNo8gzbg
— Nick Carboni (@NickCarboniWCNC) February 10, 2026
前コミッショナーのデビッド・スターン時代には、コート上での乱闘が原因で、ロン・アーテストがシーズン全休処分(86試合相当)、ジャーメイン・オニールが25試合の出場停止処分(仲裁で10試合短縮)を受けており、近年ではドレイモンド・グリーンがユセフ・ヌルキッチを殴打し、無期限の出場停止処分(12試合で解除)を課せらている。
NBAは、スチュワートにどのような厳罰を下すのか。いずれにせよ、控えビッグマンを失うピストンズは、インサイドの穴を埋めるマネージメントが求められることになるだろう。
文=Meiji
2026.02.11
2026.02.11
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