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ポートランド・トレイルブレイザーズが11月26日(現地時間25日)に行われたワシントン・ウィザーズとの試合で一時17点あった点差をひっくり返し、大逆転勝利を収めた。
第1クォーターから27-30とウィザーズにリードを許し、第2クォーターに入ってもその点差を埋められないままクォーター終了間際に立て続けに失点を喫し、41-52の11点差を追う形で前半を終えた。
第3クォーター、デイミアン・リラードがブラッドリー・ビールにボールをスティールされて得点を許し、15点のビハインドを背負う。そこから、ブレイザーズはC・J・マッカラムを中心に外角から得点を重ね、3点差まで追いあげることに成功。その後は互いに得点を奪い合い、73-83で最終クォーターへ突入した。
第4クォーターの立ちあがり、ビールをベンチに下げていた相手に、オット・ポーターの3ポイントシュートやフリースローでこの日最大となる17点のビハインドを背負った。しかし、そこからブレイザーズの反撃がスタートし、昨季途中に加入したユスフ・ヌルキッチが攻守にわたりインサイドで存在感を発揮。エースのリラードがフリースローを確実に決め、そのリラードのパスを受けたマッカラムが、フローターを沈め10-2のランで9点にその差を詰める。試合終了残り4分を切ったところでリラードがエンドワン、フローターで4点差に縮めたが、再び7点差まで広げられ同2分を迎えた。
試合が大きく動いたのは、同1分32秒の場面。フレグラント・ファウルのフリースローをヌルキッチが1本決め、直後のインバウンドでマッカラムが3ポイントを沈め、試合は一気に3点差。ビールのショットが外れると、リバウンドを奪ったマッカラムがコーストトゥコーストでレイアップを決めきる。そして同20.7秒、再びマッカラムがボールを受け、ポーターの上からステップバックジャンパーを沈めて見事逆転。最後はパット・コナートンがフリースローを2本しっかりと成功させると、最後の相手オフェンスを守りきり108-105で白星を挙げた。
ブレイザーズは、リラードが29得点、マッカラムが26点とバックコートコンビがそろって活躍。17得点をマークしたヌルキッチを始めとしたサポーティングキャストも仕事をし、勝利に貢献した。
一方、敗れたウィザーズは、ジョン・ウォールが不在の中、ビールが26得点、ポーターが24得点10リバウンドの活躍を見せるも、最後の最後でブレイザーズにまくられてしまう形となった。
そしてこの日は、偶然にも、ブレイザーズの指揮官である、テリー・ストッツHCの60歳回目の誕生日で、チームにとってうれしい勝利であり、最高のプレゼントとなった。ストッツは2012-13シーズンからブレイザーズのHCを務めており、今季含め5年連続でチームを5割以上の成績に導いている。
文=中野知馬
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