2018.02.07
オクラホマシティ・サンダーのラッセル・ウェストブルックは、ヘッドコーチ投票によるオールスターのリザーブ選考について怒りをあらわにした。
1月24日(現地時間23日)に発表された「NBAオールスターゲーム2018」のリザーブメンバーで、サンダーから選出されたのはウェストブルックのみ。チームメートのポール・ジョージが選ばれることはなかった。
ジョージは今季、インディアナ・ペイサーズからサンダーへ移籍加入し、1月24日(同23日)終了時点で平均20.9得点5.6リバウンド3.0アシスト。平均2.1スティールはリーグ2位で、3ポイントシュートは成功率(42.2パーセント)、平均成功数(3.1本)は自己ベストのペースを記録している。
現地メディア『ESPN』の記事によると、ウェストブルックは「信じられないね。俺に言わせれば、悪意があるのかと思う。誰がチームを編成したかは知らないが、1つのチームから4人も選ばれているんだから、落選してしまったら不満が出るはず。これまでずっと話されてきたことだ」と不満を口にしたという。
ウェストブルックが言う“1つのチームから4人”というのは、ゴールデンステート・ウォリアーズのこと。スターター枠でステフィン・カリー(キャプテン)とケビン・デュラント、リザーブ枠からクレイ・トンプソンとドレイモンド・グリーンが選出された。同一チームから2年連続で4人選出というのは、NBA史上初のことだった。リーグトップの成績でひた走るウォリアーズの主力として、オールスター出場に値するとは思うのだが、ウェストブルックはジョージが選ばれないのはおかしいと考えている。
「スティール数でリーグトップを争い、彼のポジション(スモールフォワード)ではトップ2に入る選手だ。彼は毎晩競い合っているんだ。どんな理由があろうと、(選ばれないのは)おかしいだろ」と強い口調で語った。
過去4度のオールスター出場を誇るジョージ自身も悔しいと思っているはずだが、平静を保っていた。「俺はオールスターに選ばれなかった。それが現実なのさ。それでも人生は続いていくんだ。長めの休みを手に入れたようなもの」と語っている。
そしてジョージはサンダーに来た最大の目的と今後の狙いについて「俺がここに来たのは、より大きな夢とより大きなゴールに向かうためだ。(サンダーで)チャンピオンシップを勝ち取ることを楽しみにしているよ」という言葉を残していった。
ジョージの状況は、過去2年間、オールスター級の成績を残しながら、リザーブメンバーに選ばれなかったデイミアン・リラード(ポートランド・トレイルブレイザーズ)を連想させる。2016年にオールスター落選となったリラードは、オールスターゲーム明けのウォリアーズ戦で9本の3ポイントシュートを含むキャリアハイ(当時)の51得点をマークし、ウォリアーズに快勝した。
サンダーが直近でウォリアーズと対戦するのは、オールスター前の2月7日(同6日)とオールスター後の2月25日(同24日)。ジョージ、そして激しい闘志を燃やすウェストブルックがディフェンディング・チャンピオンを相手にどのようなプレーを見せるのか。今から目が離せない対戦カードになったことは間違いない。
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